『黒い焔も透明なれば。哀しみのダンピール" D "の旅に終わりは来るのか 』

吸血鬼が好きだ。 『吸血鬼』と聞くと血が騒ぐ。『ヴァンパイア』の文字を見ると、つい立ち止まってしまう。 『怪物』『異形』『モンスター』『化物』の言葉にも、ぴんと無意識が反応してしまうのだが、その中でも、『吸血鬼』は特別である。 なぜだろう。 彼らには『誇り』がある。高貴な『美学』がある。 卑しくて貧しい…