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暁美ほむらが戦う理由。

魔法少女まどか☆マギカ コンプリート DVD-BOX (12話, 283分) まどマギ アニメ [DVD] [Import]

魔法少女まどか☆マギカ』が、歴史に残る稀有なアニメ作品であることは間違いない。

 

可愛らしい魔法少女たち。

斬新な戦闘演出。

ミステリ的どんでん返し。

 

観るならぜひTV放映された版を。と推したいのは、週刊連載のような『次はどうなるの?』を味わえるからだ。劇場版もコンパクトにまとめられていて、どんな作品なのかを知ることはできるが、やはり、『今日はここまで。明日も楽しみ~!』と鑑賞することをおすすめする。

無論、予備知識を仕入れるのは厳禁である。もったいない。

 

ぼくは生粋のアニメファンではなく、キャラクターデザインが誰で、監督が誰で、ということにまったく詳しくない。脚本の虚淵さんの作品をいくつか知っていたくらいである。

 

可愛らしい魔法少女たち。

は、しかし、魅力的である。ほわほわのピンク。慈愛のイエロー。潔癖でもある青春の青。情熱の赤。ミステリアスな黒。戦隊物の王道を行く、『外見=性格』のアニメの特色を最大限に生かしていて、彼女たちの日常、掛け合いを描くだけで、いくつも番外編が作れそうだ。

 

斬新な戦闘描写。

は、しかし、一見の価値あり。である。

見事な『異界』表現。それが醜く、狂っていることにもきちんと必然があり、それゆえに『魔法少女』の戦いっぷりが、美しく、可愛らしく、切なく、悲しい。

 

ミステリ的どんでん返し。

については語る必要はないだろう。観ていただければ、納得である。

 

魔法少女まどか☆マギカ』は歴史に残る、語り継がれる作品である。

 

だが。

それは、彼女たちが魅力的だから。

今までにない戦闘の描写が『アニメ』という枠を超えていたから。

『えっ。まさか…!』の展開が待ち受けているから。

いろんな才能のコラボレーションが奇跡的に見事に結実したから。

時代の空気を反映していたから。

それらすべて、いや、それだけでない魅力がまだまだあるから…

 

では、ない。

 

暁美ほむらが戦う理由

 

その一点にある。

 

可愛らしい少女たちが、コスチュームをまとって戦う作品なら、ほかにもある。

見事な、斬新な戦闘描写。それは革新的で観るに値する素晴らしいものだけれど、この作品の『本質』ではない。

二転三転する驚きの展開がくれる感動は、初見、一回目だけである。

 

また観たい。

なぜか繰り返し観たくなる。

 

心が揺さぶられるのは、そこに切実な心情があるからだ。

 

『現実』を生きることを決めた、たったひとりの覚悟。

それでも彼女は『少女』のままで、弱く、脆く、儚い。

 

「ごめんね。ほむらちゃん」

 

円が閉じるクライマックス。

物語上のカタルシスは、まどかが真相を突き止めることであり、己の運命を受け入れ、変貌するところにある。

長い長い助走の果ての解放。

その瞬間の落涙は、しかし、一点、ほむらの誠心があってのことだ。

この物語の真の主人公はほむらである。

『少女』を裡に住まわせるわたし達である。

 

純粋さを傷つけられて、大抵、人は、心の暗がりに少女を閉じこめる。 

世界はそんなものなのだ。

だが、心は軋む。軋み続ける。少女はけっして泣きやもうとはしない。

少女はそんなものなのだから。

 

 

だけど。

本当に、そのままでいいの?

 

 

誰かにわかってもらおうとすることを拒み、

ただ、自分の想いに従って。

 

少女が、立つ。

 

鬼にでも悪魔にでもなる。

その覚悟。かなしみを引き受けて。

 

 

『少女』が『戦う』ということ。

 

 

命を賭けるに値するものとは何か。

 

 

『アニメ』でしか成し得なかった、せつなく、美しい、大傑作である。

必見。

魔法少女まどか★マギカ 150ピースミニパズル 暁美ほむら(あけみほむら) 150-261

 

 

 


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