『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その6 ゲット・アップ・ルーシー 』
新しい世界の幕が開く。
目覚めの一曲。
『ゲット・アップ・ルーシー』
『化ける』という言葉がある。
それまではそんな成長も進化も感じられなかったのに、突然、啓示でも受けたのか、神の囁きが舞い降りたのか、ガラリと変貌し、突き抜けた存在となる。
ミッシェルの『ゲット・アップ・ルーシー』は、そういう類の曲じゃない。
作風はそれまでの流れの中にあって、イントロ一聴、『あ、ミッシェル』とわかる。
音も、『カルチャー』の流れで聴くと、まったく違和感がない。
にもかかわらず、
ここには、新しく世界を踏み出した、今までとは違う、高らかな宣誓のような新鮮さがある。
産声はまだ聴こえない。
薄い膜を破って、新しく変貌したその姿を見せつつある、怪物のような。
『化ける』のではなく、それは最初から『化け物』だったのだ、とでも言うように。
“歩いてるけど眼は閉じたまま”
『それ』は歩き出したのだ。
『眼』はまだ開いていない。
目覚めてるのに、眼は開いてない。
新章突入を告げる名曲。
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