『“ 爽 ” にして “ 快 ” 全速力でそこへ向かう。走る。飛ぶ。 “ 時をかける少女 ” 』
過去の名作を、現代風にアレンジするとは、こういうことか。
まさに『珠玉』の一本。
細田守監督
『時をかける少女』
観るなら、やっぱり、春がいい。
これから始まる何かに胸躍らせる、今がいい。
青空に身を躍らせるジャケットも素晴らしい。
飛びたくなる。飛ばずにはいられなくなる。
ラベンダーの香りは、理解者である『姉』、『魔女おばさん』に託して、現代へとよみがえった、細田版『時をかける少女』
頭より先に身体が動く少女、真琴の不器用さ、愚直さ。
なんてアナログな『時を駆ける』描写。アニメだからこそ可能な演出。あれだけで、真琴がどんな性格なのかもわかってしまう。あのシーンを観たくて、ついまた観てしまう。
そして、何より、誰もが犯してしまう、『罪』というには小さすぎる、でもそれが大きく人生を変えてしまう『悔い』に、至極真っ当なメッセージが響く終盤。
時をかけ、自由に未来も変えられる力。
最後の最後に彼女が得たものは何だったか。
『今度こそ、きっと』
飛びたくなる。つかもうと思う。
何かが始まる季節の前に、ついつい、またまた観たくなる。
やっぱり、このジャケットいいなあ。
灯る一燈 神のはからい “ 賛 ” に震える『サマーウォーズ』 - SOUL EAT!!!