SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

『 内なる獣に名前を与える 』

 

“心の中に魔物がいる”

 

ちょっと笑いながら、仕事終わりに雑談していたら、

思いのほか真面目な話になって、

のくだり。

 

 

 

友人に、浮気性の男がいる。

どうしても止められない。という。

アタマの中で、漫画みたいに、

天使と悪魔が戦うそうである。

そして悪魔が勝つそうである。

そして出会い系サイトに走るそうである。

 

知人に、暴力を振るう彼と付き合い続ける女子がいる。

ダメとわかっているのに付き合い続けている。

別れてもまた同じことを繰り返すのだオーラが出ている。

 

悲劇的かつドラマチックな人生に彩られた女性がいる。

一難去って、また一難。

どこまで続く、その連鎖。

こっちが済んだら、そっちかい。

呼び寄せてるとしか思えない。

 

言わなきゃいいのに、余計なこと言う。

黙っていればいいものを、

『なんすか、それ』

と口を挟む。喧嘩売る。

 

わかっちゃいるけどやめられない。

 

 

そう、わかっちゃいるけどやめられない。

 

 

何か、内側で、衝き動かす力がある。

 

心の内に飼うそれを。 

彼は『魔物』と表現した。

 

「えー、なんでなんで」

「正直なほうが魅力的ですよー」

「ねえ。隠す必要なんてないのに」

「自分で思ってるほど、人は他人を気にしないものだよ」

 

などなど、ごくごく一般的なアドバイスが投げかけられる中、

ひとりの女性が言った。

 

『その劣等感って、どこで生まれたんです?』

 

「うーん…高校ん時ですねえ」

 

と会話が進んだのだが、

 

待て待て。

劣等感。

って、名前が与えられてるぞ。

 

すんなり受け入れて話が進んでるけど、

得体の知れぬ『魔物』に『劣等感』って名前がついたら、

それはほとんど解決に近く、

だって、

暗がりの中、よくわからんから、

それが『怪物』であるし『大きな』『おそるべきもの』であるのだ。

 

『劣等感』って『名前』がついたら、

なんだ、『幼いころ、父親とのあの思い出』じゃないか。

あるいは、『母親とのあの事件』とか、友人とのいざこざとか、

『魔物』じゃなくなってる。

 

『過去の自分が抱えた何か』だ。

 

 

だから、いずれは、

対決するときがくる。

あるいは、和解するときがくる。

どちらにせよ、対面するときがくる。

 

 

そうはいっても、

そんな簡単なことじゃないんだよ。

 

と、

気になった方は、

憤りおぼえる方は、

 

河合隼雄さんの本を読もう。

 

蜘蛛の糸、天上より、するする。

 

 偉大。

こころの最終講義 (新潮文庫)

こころの最終講義 (新潮文庫)

 

 

ダークナイト (名作映画完全セリフ音声集スクリーンプレイ・シリーズ)

 

ダークナイト』のジョーカーの異形っぷりと言ったら。

幼い頃のあれこれは容易に想像がつく。


が、このジョーカーの何が怖ろしいって、過去のトラウマの果て、異形に変貌したのではなく、異形である為に過去を創造したのではないか、という邪悪さ感じさせるから。

にも関わらず、可愛らしさ、チャームを備え、見る者に微笑みさえ浮かばせてしまうという…

凶悪極まりない。


看護婦コスプレの爆破シーン、何度も観てしまう。

怖るべき悪の魅力。



 

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