『リスターッ!!! “ RESTART!/ OSC‐DIS ” 』
引き続き、MADである。
マッドカプセルマーケッツの話である。
前回、強靭なる肉体と精神が生み出した名盤、ひとつの頂を極めた大名盤
『4PLUGS』
について書かせていただいた。
となれば、やはり、
システマティック以降の新生マッドについて書くのが筋であろうが、
今日は『RESTART!』についてである。
デビューから活動休止に至るまでの軌跡。
どのアルバムを聴いても、期待を裏切られることはなかった、マッド。
ギターが変わっても、デジタリックに変化しようとも、纏う服が変わろうとも、一貫して、凄まじい音楽を放ち続けていたマッド。
ひそかに、毎回、期待していたものがある。
今回はもしかして。
この曲にはまたもや。もしかして。
『あーっ、きたーっ!
これだーーーっ!!待ってたーーーっ!!!』
タケシウエダの声である。
マッドの魅力のひとつとして、欠かせないのではないだろうか。
楽しみにしていたのは僕だけではないと思うのだが。
“systematic”での叫びひとつでも、KOは確実であろう。
“MIDI SURF”での
アアアアアアアアーーーーーーーッッッ!!!
からのkyonoボイス、
その殺傷力たるや、ハイキックで沈んだところに豪腕で馬乗り連打されているようなものである。
そう、すでにそのしなやかな蹴り一発で白目を剥いて倒れているのである。
なんだか、マッドには格闘の比喩がよく似合う。
TAKESHI・KYONOの掛け合いも見事な “ RESTART!”
今日のおすすめ。
何かを新しく始めるときの入場曲。
勝ちに行くときに鳴ってる音楽。
やっぱりマッドには格闘の比喩がよく似合う。
進化の過程。でも、ほんとそんな感じだったな。