『革命前夜』
" やるならやれよ
ウダウダ言ってんじゃねえよ
おまえの事情なんか知ったこっちゃないんだよ
バキッとしてろ
凛としていろ
引いたら負けなんだ
泣き言言うならさっさと帰れ
哀れみで買えるもの買って一生そこで湿ってろ
発光したいならちょっと待ってろ
今、火をつけてやるから "
と、精神の背骨をしゃんと伸ばす。矯正するために聴くのである。
" rage against the machine " を聴くのである。
国家の抱える矛盾。
人種の問題。
強権と搾取。
どれもピンとこなくても、その音に体は勝手に反応してしまう。
その声に血が沸き立ってしまう。
レイジの音楽のテーマは何?
って、一言で言えばそれは " freedom "
どの国のどこに住もうが葛藤せずにはいられない、人類共通の問題 " freedom "
戦わなくちゃならない時には戦わなきゃいけないんだ、と。
汚れた眼のまま生きていたくないというのならば、聴け、と。
声をあげろ、身をさらせ、と。
そのサウンド、一言で言うならば、強靭。
世界が腐っているから、それを見ている眼も曇る。
世界が腐っているから、呼吸している身体も腐る。
本当に、そのままで?
とレイジの音に、気持ち的には正座して背筋をしゃんと伸ばしている。
しかし、身体は意に反し、飛び跳ね、踊り狂おうと、勝手に揺れ始める。
この時、目覚める獣を飼い馴らすのだ。
覚醒した眼で獲物見据え、素早く、的確に、その爪と牙を繰り出すのだ。
戦わなければならない時がある。
引いてはならない時がある。
自由勝ち取るための戦い。
革命前夜にじっと見つめて、暴れ出す獣をシミュレーション。
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンと言えば、の1曲。
PVもわかりやすい。
しかし、このギターソロの音。今聴いても、何これ?