SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

『調律、および浄めの儀式として。祈るように』

 

真夜中、ひとり、執り行う。

電気消し、白纏い、ヘッドホン装着する。

外界を遮断し、その世界へと没入する。

 

 

神に挑む。大いなるものに挑む。

巨像を打ち倒す。 

たった一人、挑む。

 

味方もいない。見ている者もいない。

 

蟻が象に挑むかのような、無謀。

 

恨みなどない。

己の力を試したいわけでもない。

" 人類を救うため " " 大義のため " の戦いでもない。

 

何のために?

 

失われし調和を取り戻すために。

 

眠れる彼女を、ふたたび、蘇らせるために。

 

ワンダと巨像

  

 " 映画 " としても素晴らしく、重み、深みのある傑作『ワンダと巨像

 

その物語もいいのだけれど、巨像との1対1の戦い、定期的にやりたくなる。

 

討ち倒さねばならぬ " 敵 "、" 状況 " 重ね合わせて、シュミレーション。

" 奴 " にも、その抜き差しならぬ状況司る " 運命 " にも、どこか、必ず、弱点がある。

探すのだ。

見つけ出すのだ。

巨像を、討ち、倒すのだ。

 

調律、および浄めの神事として、魔術的儀式として、ひとり、真夜中、プレイ。 

 

快哉を叫ぶ勝利ではない。

最後の一撃、スローモーション、" どうっ……!!!" ゆっくり、崩れ落ちるその巨体。

荘厳と。

悲しみさえ湛えた勝利に、なぜか癒される心。

聖なる戦いに、自ずと洗われる心。