SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

『生命核に響くその音像を鏡とする』

 

たとえば。

世界に満ちる「悪意」をウィルスのようなものと捉えてみる。

「悪しきもの」とは、それに「感染」した「患者」と捉えてみる。

 

この世には、ウィルスが蔓延している。

自覚症状のない患者たちで溢れ返っている。

 

多数決がよしとされる世界では、寧ろ、感染するのが望ましい。

余計なことを考えず、貶め、裏切り、せせら笑い、褒め殺し、口先三寸あるいは力づく、「敵」から奪い取る。

 

やがて肉体は滅びる。

「悪意」に罹患し、受け継ぎ、流す、通過点としての生は、そして終わる。

 

何のために生きた?

 

そっちのほうが、ずっと、怖ろしい。

 

この世に生を享けた。

 

そこに意味があるかどうかは知らず、答えはおそらくなく。

 

それでも、そこに何らかの価値を見出す、創りあげる、生み出すことができるのが、人間というものだろうと。

 

 

 そんなこと思う、生命力漲り溢れるenvyの新作。

 

" 無神論者の角膜 "に映る世界。放つ音。

生命の核、眠る力が眼を覚ますような。

 

 

 

Atheist's Cornea

 

 演奏。表現。

 

音色の美しさ。温度さえ。

 

" 刻む時と糸 " の音圧、振動。びりびりと呼応するように震動する身体。

凄かったな、5月の恵比寿。