『冥王星あたりから、お茶の間に』
「ラピュタは本当にあったんだ…」
空に浮かぶ城を見たら、思わず、そう呟くだろう。
星と星をつなぐ、銀河を駆ける列車を見たら、
「銀河鉄道は本当にあったんだ…」
そう呟くだろう。
そんな心持ちになる、美しい音楽として、ずっと聴いていたアルバムがある。
ジャケも美しく、中身もまた美しい。
" Fallicia / Kenmochi Hidefumi "
東京の夜空には、月と北極星と金星と、ちらほら光点瞬く程度だが、これ聴きながら歩いていると、めくるめく星の乱舞、宇宙に広がる色彩の爆発、ロマンティックに景色も変わる。
幻想喚起する、美しいインストゥルメンタルミュージックとして愛聴していたのだが、ふと、思った。
Kenmochiさんの新作とか、出てるのかな。
そして、検索。
えっ。
" 水曜日のカンパネラ "
えっ。
驚いた、驚いた。
本物のラピュタを目の当たりにするような、眼の前を銀河鉄道が走り抜けるような幻想呼び起こす、それはそれは、美しくロマンティシズムに溢れた、あのミュージックに、声が、歌が、ラップが。
ほんと、びっくりした。
人と人とが起こす、化学反応。
すごいことになっていた。
「モスラは本当にいたんだ…」
眼の前で、怪獣の孵化を見ているような心持ちになった。
MVのハイクオリティぶりにも驚嘆。