『 #2 singing in the rain 』
今週のお題「雨の日が楽しくなる方法」
" 第2話 ジーン・ケリーのように "
雨の日に。山の中で。雷鳴を聴きながら。
2人が踊る。
名場面。
2人ってのがよい。ほかには誰もいない世界。分かち合う永遠。
ぽつり。
落ちてきた雨。
「あ、傘」
と思うより早く、
「あ、唄お」
ステップ踏み出す。踊りだしたくなる。
だって、『詩羽のいる街』読んだから。
たったの4話。
軽快に読めてしまうのが、逆に、惜しい。
「もっと読んでいたいんだけど」
「彼女のいる街のこと、もっと知りたいんだけど」
「読み終わるのが、もったいないなあ」
と思いつつ、頁をめくる手は止まらない。
という、本読み、本好きの人ならわかっていただけると思う、あの感覚。
ちなみに、この第2話に登場するのは、自殺目論む女の子。
あー、なるほどね。そこで、雨、ね。“ singing in the rain ” ね。
しかし大事なのはオチではない。
2人が出会ったってことなのだ。どんな2人?って、それこそネタバレ。
本が好き。物語が好き。雨の日は黙って読書。の方々におすすめ。