新月に向かう今だからこそ
大掃除の季節が近づいてきたので。
また読み返す。
近藤麻理恵さんの片づけ本。
人生を変えてくれた一冊である。
シャキッと清々しい気分が好きな人にはおすすめである。激推しである。
心の中の黒いウジャウジャにお困りの人にとっても福音の書である。
たとえば手入れの行き届いた神聖な空間で、白装束纏って、祈りを捧げ、願い聞き届けられたかのような、清らかな心持ち。
そして、にっこり笑って日々を感謝し、自分の道を歩んでいけるような。
そんな気分になれてしまう、実用書。
実践の手引き。
お掃除本。
脳科学的にも、風水的にも、理にかなっているんではないだろうか。
特に掃除好きじゃないんだけど、
「そんな簡単な方法があったのかー」
って、つい試したくなってしまって、
気付いたら綺麗になっていて、
「うわ、ほんとだ、スゲー」
自然と湧き上がる感謝の気持ち。
ありがたや。ありがたや。
パソコンでいうところのディスククリーンアップ作業みたいな。
「ときめくものだけを残す」
という選別作業が意外と楽しくて、時間を忘れて夢中になってしまう。
「必要か、必要でないか」
という基準ではなく、
「胸にキュンとくるか」
という基準は、自然と自分の価値観を見直すことになってしまう。
昔は好きだったけど、もう卒業。
何気なく使ってたけど、実はすごく特別。
持ってたことも忘れてたけど、今、これから、よろしく。
片づけてるうちに、知らず、八百万の神々の世界に突入している。
「物」が愛おしく思えてくる。
新しく生まれ変わる。
自分を変えたい。
手っ取り早いのは、全部捨ててしまうことのように思える。
でも、過去の関係すべて捨て去って、新しい環境で新しい存在として咲こうとしても、自分が何を好きで、何を大事にするか、「自分」はついて回る。
だったら、「今」「ここで」変わる。
実際は「変わる」んじゃなくて、
「発見する」んだけど。
余剰省いた自分。
外付けの、虚勢の、かりそめの、
鎧やら仮面やら、贅肉やら、
もう必要ないものを省いた「自分」
それは元からそこにあった「自分」
発見するのは、ずっとそこにあった「自分」
笑ってしまう。
探し出されることを待っている「彼」「彼女」との対面。
なんだ、ここにいたのか。
結局、自分。
ただの片づけ。
しかし、深い……
人生を変える、魔法……
それなのに、なんてお手軽 ♪
な、一冊。
『人生がときめく片づけの魔法 3 』出ないかな。読みたいな。