SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

発光、認め、走り出す

 

 

ROSSO の名曲 『発光』

 

冬の歌。

 

 

マイナス6度の世界。屋根のはげたジャガー。シートにひとり潜りこむ男。

 

イントロの音、描かれる情景。

 

映画を観ているよう。

 

 

けだるげな声。

 

ひとり行く当てもなく、マイナス6度の世界で、車の中。

 

冬の冷たい風。

 

ひとり。

 

行く当てのない孤独。

 

EMISSIONS

 

 

文学作品の味わいもある、冬の歌。発光。

 

でも、ロックンロール。

 

 

行く当てもない彼は、マイナス6度の世界で凍え死んだりはしない。

 

虚無に囚われてはいても、闇に喰われはしない。

 

光を見たから。

 

もの言わぬ光に命を見たから。

 

 

 

けだるげで、生きる意志も失っている男の声に、生気がふたたび。

 

後半、ゆっくりと、ビートが加速してゆく。

 

声に力強さが宿る。

 

マイナス6度の孤独を生き抜こうとする、意思が灯る。

 

絶望を見据える瞳は、もう曇ってはいない。

 

 

後半、叫ぶように歌われる、「発光……!!!」

 

 

胸をかきむしられるよう。

 

 

冬の名曲。

 

 

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