『光について』の美しさ
切なくて、強い一曲。
" 涙に流れて使えなかった言葉を 空に浮かべていた "
その一節、そのやるせない感情。そのままのような曲。歌。
たとえば、クリスマス。
浮かれ騒ぐ街と人々を、ひとりぼっちで眺めているような。
かつて知っていた喜びや嬉しさは、もう過去のもの。
それでも街は綺麗で、街行く人々は愉しそうで。
きらきらと輝いていて。
羨ましい、とは違う。
あの頃に戻りたい、とも違う。
失ってしまった何かを取り戻したいわけでもなく。
あきらめを受け入れ、しかし、捨てようと気張ることもなく。
見ている。
美しい世界を見ている。
そこに含まれることのない自分。
しかしそれでも世界は美しく。
悲しさと寂しさと、しかし消えない灯。
絶妙な GRAPEVINE " 光について "
つい最近のスタジオライブバージョンが、とてもとても、いい。