『ファンタスティック・ビースト』がおもしろい
あの。
ハリー・ポッターの世界が。
再び。
つい最近、ハリー・ポッターを読んだ、映画を見た。
「おっもしろいじゃん…!!!」
驚いた。
子ども向けの、わかりやすいファンタジーと思ってた。
勘違いだった。
大人だからこそ、わかる。
こどもだから、楽しめるんじゃない。
こどもが大人になってしまう、読むことで大人になってしまう魔法のかかった小説、映画だった。
すげえ。
これが全世界爆発的ヒットしたって、そのこと自体が世界の善意や奇跡や愛を信じていいんじゃない!?って慶事。
今さらだけど。
「次」が読みたくなる。
見たくなる。
そして生まれた。
『ファンタスティック・ビースト』
時は遡り、1920年代。
場所はニューヨーク。
異邦人の活躍。
出会い。
変化の物語。
新しい主人公、
ニュート・スキャマンダー。
呪われた、祝福された、
選ばれし子、
かつての主人公、ハリーと比べて、どうか。
見劣りする?
が、好きにならずにいられない、
そばにいたら、
出会ったら、
好きにならずにいられない。
とても「いい奴」、
ニュート・スキャマンダー。
持ってるイカした秘密のトランク。
その中身が気になる所、
ファンタスティックな魔法の秘密が詰まったトランク、
そりゃあ気になる見どころだけど、
やっぱり何より、
映画をドキドキ、次どうなるの!?
って引きこまれちゃうのは、何より、
主人公ニュート・スキャマンダーが、
もし出会ったら、
そばにいたら、
好きにならずにいられない、
魅力に溢れた、「イイ奴」だから。
「イイ奴」というのは、
「都合のいい奴」なんじゃない。
もちろん優しい。
暖かい心を持ってる。
何かあったら力になってくれる。
でも。
「こいつには敵わない」
尊敬を抱かずにいられない「何か」を持ってる。
それは技能じゃない。
特殊なトランクを持ってるから、
他の誰にも使えない力を持ってるからじゃない。
誰が何と言おうと譲らない、
絶対的な、自分の軸を持っているから。
でも、優しい。
暖かい。
めっちゃシャイ。
そりゃ。好きになっちゃうよね、
ニュート・スキャマンダー。
ハリー・ポッターの、
あの、ハリー・ポッターの続編、
「こう来たかっ……!」
って製作側の思惑だとか、どうでもいいや。
ニュート・スキャマンダーはイイ奴で、また会いたくなる。
過去に凄い奴がいた。
伝説となった。
彼はそれを知った所で気にしないだろう。
だって、彼には彼の、やるべきことがあるから。
その場所が、誰かと何かと比較して、恵まれてるとか、ハンデがあるとか、
何より、彼は、
その場で、その時を、懸命に、最善を尽くそうと生きている。
そりゃ。好きになる。
応援したくなる。
励まされる。
また見たくなる。
会いたくなる。
おもしろいよ。
『ファンタスティック・ビースト』
ヒロインのティナもシャイだし、可愛いし、ニュートと出会うことによって巻きこまれる一般人ジェイコブもお茶目だし。
ティナの妹も魅力的。
まー、もー、チャーミング。
優しい気持ちになっちゃう、
『ファンタスティック・ビースト』