悪夢は終わらせない
今日はブラッドボーンに学びたい。
" やられたら、即、やり返す " 獣の作法を学びたい。
" PS4おすすめソフト " には必ず出てくる、Bloodborne。
初見殺しで有名な、血まみれの悪夢、Bloodborne。
屈指の名作にして、やたらと安価な、ハイクオリティゲームと言ったら、Bloodborne。
目を覚ます。
獣狩りの夜が始まる。
理性の吹っ飛んだケダモノたちが蠢く街で、斬る、撃つ、斬る、撃つ。
元は人間だったのだろう。
もう元に戻ることはできないのだろう。
すみやかに葬ってやることが供養。
斬りまくり、撃ちまくる。
血飛沫に慣れ、美しいとさえ感じ、やがてその感覚さえ忘れている自分に気付く。
自分もまた獣と化しているのではないか。
そもそも、この戦いは何の為だったか。
何を目的としていることだったか。
思い出せない。
ただひたすら、現れる敵を狩る。未踏の地に足を踏み入れる。
隠された真相。暴かれていく世界の実情。
戦う理由は忘れても、この夜を終わらせる、という意思は忘れていない。
唯一、心を慰めてくれるのは、人形。
美しさと愛らしさが奇妙にブレンドした、人形。
時折、彼女のために自分は戦っているのではないかと錯覚し、ただなんとなく彼女のいる安全地帯に帰ったりしてしまう。
どんなことを見て、体験してきたのか、逐一報告したくなってくる。
まともに聞いてくれるのは、彼女しかいないから。
理解者のいない、孤独な戦場で生き抜く術。
経験もなく、スキルもない、初心者でも、この夜を越えられる、この世界を生き抜くための必要不可欠な心構え。
それは、" やられたら、即、やり返す " こと。
奪われたその瞬間、奪い返す、怯まぬ精神。
現実世界でも、人の頭上には命の残量を示すエネルギーバーがあるとしよう。
己の尊厳を示すエネルギーバーがあるとしよう。
攻撃を受けると減る、としよう。
奪われたままではないだろうか?
やられっぱなしなのではないだろうか?
心をなくした獣人は人を傷つけていることさえ気づかない。
気が弱い人は獣のいるような所には近づかない。
冒険を望む人だけが、自ら悪夢を選び取る。
獣人の徘徊する世界に身を投じる。
無論、餌食となるためではなく、そこから何かを掴み取るために。
屈指の名作ブラッドボーンから学ぶ、強い意思。
斬られても、斬り返す、強気。
エネルギー奪われても、奪い返せばいいのだと、戦いを挑むあの気持ち。
素晴らしい臨場感のBloodborne。