SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

『緑の光は夜明けを告げる歌となる』

 

レゲエばかり聴いていた時期がある。

基本、ロックやパンクや、エレクトリックなギターをズギャーンとかき鳴らし叫び喚き、ドラムがドコドコズガンズガンと叩きまくり、

混沌の渦は極彩色のマーブル、

思わず踊り騒ぎたくなるような、エモーショナルなうるさい音楽が好きなのだけれど、

たまたま知り合った友人たちが、

「こんなのあるよ、これ聴いてみてよ。これもいいし、これもこれも」

と教えてくれたのが、レゲエミュージック。

遊びに行くと、いつも流れていた。

誰が歌っているとか、どんなことを歌っているのかとか、詳しいことは知らない。

だが、その心地よさ、音そのものの気持ちよさは知っている。

意識は覚醒してるのに、ゆったりくつろぐ緑の力。

ルーツの誇りを血肉と、大地より神へ、大いなるものへ。

広がる緑と空と風と、鼓動打つ " 今ここ " の命がシンクロナイズ。

人が歌う。" 神 " に捧ぐ。

緑や空や風をトラックに。

あるいは緑や空や風の歌に応えるように。

森羅万象と命を共鳴させる、それもまた壮大なオーケストラである、

と、ファンタンモジャの " Hail the king " を聴いていると思うのである。

 正確なところ、何を歌っているのかは知らない。

だが、信仰は違えど、芯の願いは同じだろう。

音そのものの持つ力。こめられる念。想い。

その足で立っている、今ここで呼吸している、そこから生まれる祈り。

地に足の着いた歌の力強さ。

スケールがでかい。

Hail the King

 

 

 

歌うべき事柄があり、歌う力を授かった。

 

 伝えなければならないことがあり、伝える力を授かった。 

 

 その眼、その声、その言葉。