SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「こんな映画観たことねえ…」と思わず呟くジョニー・トー映画。

見逃していた。 " ヒーロー・ネバー・ダイ " カッコよすぎて、絶句。 敵対する2つの組織。雇われたヒットマン2人の戦い。 宿命のライバル。超絶凄腕の2人の殺し合い。 前半、2人がバーで飲むシーンの、子供じみた「俺のほうがスゲエ」合戦。 ケレン味た…

67分の物語が、長い、冬の夜を終わらせる。 MONO " Hymn to the Immortal Wind "

MONO " Hymn to the Immortal Wind " 不死の風への讃歌 美しいアルバムである。 この上なく美しい、インストゥルメンタルミュージックである。 ひとり長い夜を抱え続ける人には、響く。 吹雪の中、ひとり歩き続けているような孤独な夜に響く。 守り通さねば…

心地よい風が吹くところ。 " アンビエント・ドライヴァー "

細野晴臣という人は、いったい何者なんだろう??? 前々から、疑問に思っていた。 YMO、はっぴぃえんど。その2つとっても、同一人物の手になるものとは思えない。 スタジオミュージシャンのようでもないし、プロデューサーという感じでもない。 肩書きは「…

'' 光り輝くクズでありたい '' 男の光を受け取りたい。

良書である。男子必読・必携の、聖典ともなるであろう一冊である。ほんとに。業界のウラ話や、男優世界のあれこれに「へー、そうなんだ!」と驚き、「笑」「笑」「笑」と人柄そのままの語りに笑っているうち、愉快な気分になってくる。ホスピタリティーに溢…

ひとつの扉が閉じたとき、ひとつの扉がまた開く。 Fate / hollow ataraxia

3月。 卒業の季節。 と、ふと思い出すのは、ひとつの物語。 『Fate/hollow ataraxia』のことである。 ループ物の傑作として、引き合いに出されることの多い、 『うる星やつら/ビューティフルドリーマー』。 その名が出されるのであれば、 その隣には『Fate/…

もっともカッコいいリセットシーンが描かれた小説といえば。

村上龍 " 五分後の世界 " であろう。 春も近いし、大掃除。棚整理。 本を片付けていたら、ひょこっと出てきて、ぺらっとめくって流し読み。 気付いたら腰据えて読み始めてる。 「5分後の世界」へ再び。 ” 時代の空気、先端、「今」描く作家の話題作。問題…

追い風、背中に受けて、走り出したくなる1曲。

MONOEYES ” Run Run ” 追い風が吹く。 背中を押される。 運命、味方につけてくれる。 そんな曲。 追い風だから、自然と速度があがってく。 心地よいから、おもいきって跳んでみる。 落ちたら真っ逆さまの、底の知れない暗い谷。 向こう側まで、届くか。飛べ…

夢を狩り、獲得するための書

「奇跡のSNS」と言われた、幻冬舎社長、見城徹の755。その言葉たちを再構成し、一冊に凝縮した、” たった一人の熱狂 ” 濃密極まりない。 「成功」するにはどうしたらよいのか?何者にもなれぬ自分はどうしたらよいのか?勝ち続けるための極意は?気休め、言…

過去に決着を。 " 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 " を読むことによって癒される傷。

ばか売れしていた。 村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 文庫になっていたので、手に取った。 あれだけヒットしたのは、" 1Q84 " の余波。 内容的には、大ホームランかっ飛ばしたあとの調整もかねて、少し気を抜いて書き下ろしたもの。 …

" 竜が、蛇の毒のために死んだためしがあるだろうか? "

楽しいニーチェ入門。 「哲学」っていうと、「ニーチェ」っていうと気難しそうなイメージ。 でも、" ツァラトゥストラはこう言った " 読むと、そんなイメージも180度ひっくりかえる。 力がみなぎっている。 生命そのものを、鼓舞するかのような、ためらい…