SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『7月、太陽に恋をする』

彼女の名前はユーリといって、自由で奔放で、魅力的。 彼女が好きになった男はダニエルといって、これから教師になろうという、イマイチ冴えない、「彼のどこがいいの?」正直な女友達は言う、しかし憎めない男。 それでもユーリは確信してる。 '' 彼が運命…

『その夢は切なすぎる』

恋をした。 結ばれた。 満ち満ち、あふれ出す喜び。 弾む心。 美しさばかり映すようになる瞳。 「愛している」 「愛されている」 完璧な世界。 恋をした。 ずっと一緒にいたいと思った。 ぬくもりを、匂いを、身体を、すべて丸ごと抱きしめて離さず、もう、…

『その惑星の夢を見る』

枕元に置いて寝ると、その星の夢が見られる。 そんな噂も聞こえてくるような、メビウス画集。 " B砂漠の40日間 " “ ラフスケッチや下書きをせずに一発描き ” というのだから、驚く。 “ しかも修正ひとつ入れずに仕上げた ” というのだから、また驚く。 し…

『月を射る』

" 銀河を舞台に、新たな神話を創造する。 人間だけでなく、動物、植物、鉱物の心まで目覚めさす、新しい聖典を創りあげる " 壮大な意図の下、集められたのは錚々たるメンバー。 完成していたら、時代は今と変わっていただろうか? 間違いない。 断言、納得…

『死神と対話する』

ベルイマン監督の " 第七の封印 " 小難しい、抽象的な映画なのかなー。 と思っていたら、全然、違った。 普遍のテーマを、むしろわかりやすく、生き生きと描いた、素晴らしい映画だった。 どうして、" いい映画 " ってのは、その一場面、ワンカットだけでも…

『 #2 singing in the rain 』

今週のお題「雨の日が楽しくなる方法」 " 第2話 ジーン・ケリーのように " 雨の日に。山の中で。雷鳴を聴きながら。 2人が踊る。 名場面。 2人ってのがよい。ほかには誰もいない世界。分かち合う永遠。 ぽつり。 落ちてきた雨。 「あ、傘」 と思うより早…

『冥王星あたりから、お茶の間に』

「ラピュタは本当にあったんだ…」 空に浮かぶ城を見たら、思わず、そう呟くだろう。 星と星をつなぐ、銀河を駆ける列車を見たら、 「銀河鉄道は本当にあったんだ…」 そう呟くだろう。 そんな心持ちになる、美しい音楽として、ずっと聴いていたアルバムがある…

『時間の花を取り戻すんだ』

灰色の男たちは売りつける。 「あなた、その時間、無駄にしてますね」 「もっと合理的に使いましょうよ」 「あなたのためなんです」 賢く生きる秘訣を授け、植え付け、奪い取る。 灰色の男たちに名前はない。記号がある。役割がある。 彼らは奪うことで生き…

『生命核に響くその音像を鏡とする』

たとえば。 世界に満ちる「悪意」をウィルスのようなものと捉えてみる。 「悪しきもの」とは、それに「感染」した「患者」と捉えてみる。 この世には、ウィルスが蔓延している。 自覚症状のない患者たちで溢れ返っている。 多数決がよしとされる世界では、寧…

『あてどなく彷徨い歩く日々は終わりを告げ』

星を眺めている。 澄んだ空気の中、満天の星空を見上げている。 見つける、自分だけの星たち。 繋ぎ合わせ、浮かび上がる星図。 現れた〈それ〉の声を聴こうと耳を澄ます。 ささやかな啓示のときを待つ。 そんな幻想も浮かび上がる、美しいアルバム。 激し…

『世界を再創造する奇蹟の双子』

のように、捉えて聴いている。 人は2度生まれるという。 物理的な誕生。 そして、祈りと願い込められた、己の「名」を受け入れるとき。 「自覚」のとき。 再誕の喜び。生命力の発露。 鳴らされる「瑞々しい」轟音。 初めて水に触れた。風が頬をなでるのを…

『自らが生み出す』

肌に風。 土の匂い。 朝露乗せた葉が、やわらかく揺れているような。 見つけた結論。 存在の意味。 #2 " 夢幻の探求の冬 " 美しさと儚さと。荒れ狂う吹雪のような、轟音。 (ジャンル問わず " 美しい曲 " 選ぶとしたら、この1曲)

『金色の夢を生きるように』

この世界は生きるに値するか。 過ちは繰り返し繰り返し、繰り返され続け、 弱者は虐げられ、搾取され、騙され、奪われ続け、 憎しみが連鎖し、受け継がれ、伝染し、蔓延した世界。 見なければよい。聞かなければよい。ないことにすればよい。否、と。 声な…

『すべてはひと時の夢と』

過去の一切、すべてが夢と。 溶けて、消えて、ゆくような。 すべては過ぎ去ってゆくのだと、感慨抱く心も、また、夢と。 「家に帰ろう」 そして、目覚める。 夢から覚め、またこの世界へ。 悲嘆、憤怒、絶望、苦悩。待ち受ける世界へ。 すべては夢。 しかし…

『 月さえも掴めると思っていた 』

無力。始まりは、底から。 悲痛な、血を吐き出すような、叫び。 一片の救いさえないと見えた世界で得た気付き。束の間の眠りにも似た、ラスト、壮大なエピローグ。 雲間から射す光はささやかなれど、確かな希望。 a dead sinking story