SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『てめえらそこをどきやがれ!』

驀進する春の獣が眼に浮かぶ。 散った桜の花びらを、再び舞い上がらせて、 直進、怒涛の勢いで突き進む、 “蹴散らして、進め!!” 獣の姿が眼に浮かぶ、 タイトル出オチ!タイトル最高!そのタイトルだけで、もう力! 夢枕獏の短編 『てめえらそこをどきやが…

『黄金咲かす激情の花を』

4月。スタート。リスタート。 見事に満開、主役の桜のその陰で、ひっそりと咲く路傍の花が。 つまらない過去、 機能不全の因習、 まとわりついてくるしがらみ。もういらんと振り切って、 新たに何かを始めている。 それまでの悔恨も、 流されなかった涙も、…

『3月の終わりに冷たい花を』

”花だ、花がいい…” そんな独白で始まる、 最強の、孤独なボクサーの物語 闘うことしか知らず、 リングの中でしか生きてゆくことのできない、獣の物語 『ZERO』 ”花だ、花がいい…” 血にまみれた死闘の最中、繰り返し現れるヴィジョン、言葉。 強過ぎる。 とい…

『リスターッ!!! “ RESTART!/ OSC‐DIS ” 』

引き続き、MADである。 マッドカプセルマーケッツの話である。 前回、強靭なる肉体と精神が生み出した名盤、ひとつの頂を極めた大名盤 『4PLUGS』 について書かせていただいた。 となれば、やはり、 システマティック以降の新生マッドについて書くのが筋で…

『神歌とWALK!』

先入観を持たずに、 あるいは、知っていても知らないふりで、 生まれたての赤子のような眼で見てみよう。 2つの動画。 1 2 じっとしてろってのは、もはや無理。不可能ですね。 勝手に体は動いてしまうんである。 先の動画のメインヴォーカルと、 2つ目の…

『鳳凰、あるいは朱雀の声は銀河を裂く』

LUNA SEA “SHINE”の話である。 前回、季節的にもおすすめ! 『もっとこいよーーーー!!!』 - SOUL EAT!!! と書いて、懐かしくなって聴いていたら、 頭の中で鳴り響き続けているんである。 金の粉撒き散らすような、あの楽曲が鳴り続けているんである。 …

『ラッキーナンバー“8”』

これだけは手放せない。 時代が変わろうと、 そこにこめられ、刻まれた熱は、今なお色褪せない、 そんな名盤、 NAHT 『NARROW WAYS』 " I will take another round " (俺はやり直すことにする…) " I will take another round " (俺はやり直すことにする……

『俺はシロを信じるよ』

なりたい んじゃなくて、 なる。 そう決めた。 見せてくれた大学ノートには、 びっしりと、人間の体について調べたことが書き綴られていた。 彼は医者になるんだそうである。 齢9つである。 『穴を掘る』 そう決めたのなら、 一心不乱、周囲のあれこれなど…

『 内なる獣に名前を与える 』

“心の中に魔物がいる” ちょっと笑いながら、仕事終わりに雑談していたら、 思いのほか真面目な話になって、 のくだり。 友人に、浮気性の男がいる。 どうしても止められない。という。 アタマの中で、漫画みたいに、 天使と悪魔が戦うそうである。 そして悪…

『面白すぎるってのも困るよね』

『ブレイキング・バッド』 海外TVドラマシリーズである。 真面目一本槍で生きてきて、50歳を迎えた化学教師。 麻薬づくりに手を染めて… 1話目から、すばらしい。 海外TVドラマって、こんなにクオリティ高いの!? イントロのつかみからして、最高である。…

 ≪SOUL BLOOD WORKS≫

メビウスの輪の中心に 太陽の歯車 ひとつ、置いて 銀河のうねりで 焔を灯す 創造の " 1 " 無限に燃える " 1 " を灯す。 ≪SOUL BLOOD WORKS≫ 「ちょっと兄さん、火、貸してくんない?」 「はいよっ、使いな」 その程度。 小型ライター、その程度。 できること…

『もっとこいよーーーー!!!』

"BELIEVE"を聴いたとき、 「おっ」 と思った。 アルバム"EDEN"、 1曲目"JESUS"のイントロ、ベースが入ってきた瞬間、 「おおおっ…!」 と震えた。 そして、 "ROSIER"のPVを観たとき、 「おおぅぁっっ…!!!」 と心奪われた。 そして… と、語り継いでいった…

『宇宙にだって飛んでいける』

彼女の夢は、 “ 新しい星を発見する人になる ” こと。 そのためには、何が必要だろう? あっ。英語だ。 英語がしゃべれたほうがいい! そう思ったそうである。 だから、4月から、英語を勉強するんだよ。 そう教えてくれたのは、5歳の少女である。 夢半ばに…

『内なる獣に名前を与える " キマイラ " シリーズ / 夢枕獏 』

幻の獣を飼う。どこに? 己の肉体に。 制御不能な『荒ぶる獣』を身に宿した少年の数奇な物語、 『キマイラ』 物語が始まった、そのときは、幻獣を内に飼う少年の『変身』ものであった。 平井和正が描いたあの大傑作『ウルフガイ』 哀切な、情念燃え滾る人狼…

『本日の “ 閃光少女 ” 』

急いでいた。 乗り遅れてはならん、と電車に駆けこんだ。 おまけに、早く返信しなければならないメールもあった。 携帯片手にメールを打ちながら乗車した。 「ーーーーーちゃん、-----ちゃん!」 少女の声が片隅で聞こえた。 その電車では、よくある光…

『サヨナラのかわりに踊ってみるよ』

若い頃、こどものお遊戯だとか拙い発表会だとか、親バカ全開の、誰がこれ観て楽しいの? という映像に、やれやれ…という感慨を抱いていた。 いっしょけんめいなのはわかる。 可愛いってのも、わかる。 でも、ねえ… 今日、突然、彼らは、 『踊る』 と言い出し…

『絶望と苦悩の淵より生還する』

歌詞は忘れてしまった。 どんなことを歌っていたっけ。 絶望と、深い悲しみと、破裂しそうな怒り。 叫んでも、叫んでも、解き放たれることのない、底無しの地獄。 光を背に歌う、その姿。 歌詞は忘れてしまった。何を歌っていたっけ。 嘆きと悲しみと、それ…

『失ったものを取り戻すために。  “ オーシャンズ11” 』

痛快。 なぜか何度も観てしまう、事あるごとに観てしまう、 “素敵な映画”と言えば、これ! 『オーシャンズ11』 最低でも2回、観なければならない。 だって、つまり、2つの話なんだから。 1度目は、もちろん、ダニエル・オーシャンと愉快な仲間たち、1…

 『冬の終わりに打ち鳴らされる、少年の詩情』

“ 1000のタンバリン / ROSSO ” 『ロックンロールってこういうことだろ?』 と、真っ向から、衒うことなく示してみせて、あっという間にいなくなってしまった、まさに流星の如きバンド、ROSSO。 シンプルで、骨太で、一見、一聴、誰にでもできそうな簡単…

『生の証は散る火花!!! “ELEVEN FIRE CRACKERS”を聴く』

爆音で轟かせて欲しい。 世界中のいたる所で、爆音で鳴り響かせて欲しい。 せめて『salamander』一曲だけでも。 アタマの中でこだまする負の言葉たち。 内側で、澱んで、濁って、立ち上がることすらままならなくさせる、腐った感情。 発火する。 発火させろ…

『リングサイドに神がいる』

朝、目覚めると、喉が痛い。 『よっこら…』と身を起こすと、だるい。 身体が重い。 あ。来たな。 風邪のやつ。 あーあ、やんなる。今日も仕事。週アタマからこれかよ… とは、しかし思わないのである。 やったことはないが、サーフィンでいう『いい波』が来た…

『黒い焔も透明なれば。哀しみのダンピール" D "の旅に終わりは来るのか 』

吸血鬼が好きだ。 『吸血鬼』と聞くと血が騒ぐ。『ヴァンパイア』の文字を見ると、つい立ち止まってしまう。 『怪物』『異形』『モンスター』『化物』の言葉にも、ぴんと無意識が反応してしまうのだが、その中でも、『吸血鬼』は特別である。 なぜだろう。 …

『“ 爽 ” にして “ 快 ” 全速力でそこへ向かう。走る。飛ぶ。 “ 時をかける少女 ” 』

過去の名作を、現代風にアレンジするとは、こういうことか。 まさに『珠玉』の一本。 細田守監督 『時をかける少女』 観るなら、やっぱり、春がいい。 これから始まる何かに胸躍らせる、今がいい。 青空に身を躍らせるジャケットも素晴らしい。 飛びたくなる…

『きみを拒否する、そのわけを』

そもそも、花粉症って何なんだろうか。 花粉に対するアレルギーだ。 でも、花粉が何でアレルギー? そもそも、アレルギーって何だ? 身体が異物に対して反応するってことだ。 それじゃ、花粉が異物? 何で? 花粉が身体の敵ってことなの? 僕は20代の終わ…

 『時代は “ 終くん ” を求めているのではないか。  “ 創竜伝と天野喜孝 ” 』

『アルスラーン戦記』について書いたのならば、やはり、 田中芳樹×天野喜孝コンビのもうひとつの傑作についても、書かねばなるまい。 『創竜伝』である。 文庫版もお手ごろで、その愛らしいイラストもよいとは思うのだが、彼ら4兄弟は、竜に変身するのであ…

 『 その眼はどこか遠くを見ている   アルスラーン戦記と天野喜孝 』

荒川弘の絵で、あの『アルスラーン戦記』が… おおお、そうきたか… と、想像もしていなかった組み合わせに驚いた。 おそらく、ヒットするであろう。ヒットして欲しい。ヒットしているんだろうか。 (10巻くらい一気読みしようとまだ楽しみにとっておいてお…

『アメリカン・スナイパー』を観る前に。

『グラン・トリノ』も『許されざる者』も観ておくことを、やっぱりおすすめするのだけれど、 意外にも読んでおきたい、クリント・イーストウッド監督の名解説がある。 『荒木飛呂彦の 超偏愛! 映画の掟 』 である。 おそらく文庫化されるだろうが、表紙書き…

 “ 我が身を焔と心得る ”

事あるごとに聴き返す、バッドレリジョン。 永遠の “ カッコいい兄ちゃん ” 音楽。 燃え上がる少年のジャケットが勇ましい、 3rdアルバム『Suffer』 いま聴いても、いつ聴いても、カッコいい。 その独特な歌い回しと、コーラス。 何を歌っているのかはわ…

『いっそのこと、もう“ ひな祭り ”は“ 女子の日 ”ってことで』

奉仕すればいいんじゃないだろうか。 女子はどんなワガママを言ってもよし。 期待に応えられるかどうかは、男の器量次第。 『女子の本音を言ってよい日』 と解禁してしまえば、彼女の、好きなあの娘の、本音が聞ける。聞きやすい。 女子も、もう、我慢しなく…

『 ひな祭りが“ 女子の日 ” だというのなら。 “ 男 ”としてどうあるべきか、考えざるを得ない日だとも言える』

女子には可愛くいて欲しい。 できることなら笑っていて欲しい。 想像してみよう。 “ 女子が笑わない世界 ” “ 女子が笑えない世界 ” もはやそれは地獄といえよう。 殺伐とした、からっ風が吹く荒野のような世界であるといえよう。 そんな世界には男しか住めな…