SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『その " 左手 " の破壊力たるや』

イントロが鳴った瞬間、発火。 照明はやっぱり、赤が似合う。 血のような、煮え滾る溶岩のような、赤が似合う。 3秒とかからず沸点に達する、あの瞬間。 ハードコアでしか得られない感覚だと思う。 連作短編集のような、映画のような。 ラスト " 君の靴と…

『初期の黒』

「--って知ってます?」 と差し出されたカセットテープ。 「え。知らない」 曲名も書かれていない、練習用に録音したカセットテープを、" 激しい音楽が好きなら " とギター弾きの友人がくれたのが10数年前。 何の予備知識もなしに、聴いて、 ……お、 おお…

『なんだかよくわからないけれど、ここには大事な何かが書かれているぞ』

からだの本である。 思索の本である。 そして、『ことば』の本である。 原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論 作者: 野口三千三 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2003/06/14 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (22件) を…

『竜をつかまえにゆく』

今週のお題「最近おもしろかった本」 アーシュラ・K .ル=グウィンで『夜の言葉』 その名、そのタイトル、それだけで魔法が発動しそう。 『ゲド戦記』で知られる、ル=グウィンの " ファンタジー・SF論 " 夜の言葉―ファンタジー・SF論 (岩波現代文庫) 作者:…

『すぐそばに、北斎とその娘と、ソクラテスとその妻』

今週のお題「最近おもしろかった本」 再読である。 " 江戸を見に往く " のである。 「活写」という言葉がある。" 文章・画面などに、いきいきとあらわすこと " と三省堂国語辞典にある。 映画も、原作も、『百日紅』、活写されているのである。 江戸が。 葛…

『その花の名は』

現在、絶賛劇場公開中の " 百日紅 "タイトルもいいんだよなあ。 北斎の娘が主人公である。 主題歌は椎名林檎である。 納得である。いいと思う。林檎さんらしい曲でよかった。 よかったが、しいて難を言えば、デビュー間もない、あの頃の林檎さんみたいなミ…

『そろそろ、あんたの絵を描きなよ』

江戸時代とか特に興味ないし。 葛飾北斎とか知らんし。「あー、あの有名な絵?波のやつ?」 という人間が、 「江戸時代、おっもしろ!」 「葛飾北斎って、ほんと、あんな人だったのかなあ!?」 好奇心ウズウズ発動、江戸のこと、北斎のこと、もっと知りた…

『悲しくて、痛い』

腹腔、うねり、渦巻き、鎌首もたげる大蛇のような。 冷静に冷静にと呼びかける調教師の言葉など聞く耳持たぬ、獣の類のような感情。抑えきれずに、わななく身体、 「あー、だめだ」 ぷちん。 切れてしまう。 つないでいた何かがちぎれてしまう。 その感じ、…

『振り子のように、善と悪。振れ幅は次第に大きくなり、勢いを増し』

" ブレイキング・バッド / SEASON 2 " 真面目で穏やかな性格。家族思いの高校教師ウォルターが、謎の存在ハイゼンベルクとして闇世界に本格的デビューを果たす1stラスト。 SEASON 2 は、一帯を取り仕切る、ヤク中にして狂犬のごとき元締めとの戦いから…

『悪に身を染めるのは、堕落なのか、解放なのか』

男には守るべきものがあった。 家族があった。 愛する妻と息子、間もなく誕生する新しい命。 人生の、大きな節目となる、分岐点。 男は " 家族 " を選び、" よき父 " となることを選んだ。 迎えた50歳の誕生日。 男は余命わずかの病魔に冒されていることを…

『楽園を創造する者』

彼女の髪は赤くて、みんなと、違う。 仲間はずれにされるのがいやだから、作り笑いをして、話を合わせる。 私なんか取るに足らない存在。 彼女はそう思っている。 どこか違う世界へ。 そう願うことすら、この世界では、もう笑いの種。 だから、誰かを求めた…

『煌めく無数の星々をその手に』

銀河を舞台にした英雄たちの群像劇『銀河英雄伝説』 おそるべき傑作である。 帝国VS同盟。 独裁主義VS自由民主主義。 そこに裏より宇宙を牛耳ろうとする第3の経済国家が加わることで三つ巴。 架空の宇宙の人類史として、後世の歴史家が記した書の体裁で描か…

『人類の集合夢として新しい神話が生まれるのか』

" スターウォーズ・エピソード7" 予告では、ハン・ソロの「帰ってきたぜ」宣言。 もうそれだけで見る価値あり、12月期待して待て、と大掛かりな宣伝も始まっている、スターウォーズ新章エピソード7。 ダースベイダーを斃し、父を乗り越えたルークの物語…

『そして神話を呼吸する』

ファイナルファンタジーⅩⅤを楽しみにしている。 今回はあの神話的世界と現代が融合するという。 新宿都庁前でベヒーモス。素晴らしい。ファイナルファンタジー風にアレンジされた、街の景観も楽しみである。 数あるFFシリーズの中で、どれが最高傑作であっ…

『万法流転の只中にあり鳥瞰、踊る覚悟も定まれり』

もう、この1冊があれば大丈夫。ゴチャゴチャうじゃうじゃ有象無象、現象に振り回されて、疲労疲弊。回復の鍵は思考の清浄化にあり。本質射抜く眼の曇り拭い、物事を正しく見つめるがよし。そして向かう現場は、戦場にして遊戯場。凛と背骨、すっと垂直、光る…

『受け継がれた蛇の遺伝子の物語』

「おまえにゲームを語る資格があるのか?」 と問われたら、即座に答える。 「ない!全然ない!!」 好きだけど、本命じゃない、たまに遊びたいあの娘、くらい。 あの娘も、だから、こっちを本命と思ってやしないし、 「ちょっと遊んでやっかな」、その程度…

『全知全能、唯一なるものにあらず』

日本は " 八百万の神々の国 " と言われる。 " 八 " が表すのは無限。 つまり何だって神様。" 八百万の神々 "、そのおおらかな精神性、大いなる調和の思想。 落ち着く。 湯呑み持って、眼を細める、優しいじいちゃんに見守られてような気持ちになる。 " 日本…

『調律、および浄めの儀式として。祈るように』

真夜中、ひとり、執り行う。 電気消し、白纏い、ヘッドホン装着する。 外界を遮断し、その世界へと没入する。 神に挑む。大いなるものに挑む。 巨像を打ち倒す。 たった一人、挑む。 味方もいない。見ている者もいない。 蟻が象に挑むかのような、無謀。 恨…

『ロックンロール陽性反応チェック』

" ロックンロールとは何か " そのひとつの回答として。 ブランキージェットシティが並はずれてカッコよい、弩級のロックバンドであったことは周知の事実であるが、 『これが、ロック……!!!』 飛びぬけて嬉しくなってしまう瞬間がある。 どの曲が一番好きか…

『本物か、ニセモノか。その違いは何だ』

見逃していた、アレ観よう。 …… …… …… 今ごろ観ちゃったよ。

『同じ今日など、いらんのだ』

というか、同じ今日なんて有り得ないんだけど、ついつい忘れちゃうよね、と。 " BURN TO SHINE " 観ると思い出す。 ゆめゆめ忘れることなきよう、とDVD、見えるところに飾っとく。 ”2”はジャケがシェラックのドラマーで、ロックって何?パンクって何? ひと…

『愛の再出発』

笑えません。 むしろ " そうだよね、わかるわかる " 言う女性たちと、ともに暮らしているという、この世界こそが、もはやホラーだという、サスペンスだという。 しかし、" いい映画 " ってのは、観終わったあと元気が出るものだな、と。 内容が悲惨だとか結…

『再起動のために その3』

" cowpers / lost days " レコードに針落とす。曲が始まるまでの、ノイズ音。あれがあるから、魔術的。暗闇の中、うずくまってたケモノが眼を覚ます。眼を見開く。蘇る何か。血の中、走り、駆け抜ける何か。3分間で、再起動。レコードに針落とし、始まるま…

『再起動のために その2』

"今日から俺は!!"について書いていたら、思い出した。 " START TODAY " 始めりゃいいのだ、今日から、と。 その先どうなるかって、 こんなにもクールになってしまうんである。 先のことなどわからない。 進めばいいのだと勇気も湧いてくるではないか。 再…

『再起動のために』

今週のお題「ゴールデンウィーク2015」 休みが明ける、その前に、そっと呟く、魔法の呪文シリーズ その3 『今日から俺は!!』 言わずと知れた名作である。 シリアスなのかギャグなのか、ヤンキー物なのか青春物なのか、いいよ別にジャンル分けなんての、 笑…

『えーーーッ! 解散なのーーーーっ!!!』

FACT解散だって、えーーーーっ!!! レゲエ呑みこんだ " ape " PVもかっこよく、新機軸、やっぱいいなあ、なんて思っていたのにな。 一聴、『うわ、きた…!!!』 あの衝撃。 イントロから漲り弾けてる" fact of life " やっぱり名曲… ブンブンリミックス。…

『5月の風みたいだと思うhideの』

TELL ME またhideの声が聴けて、嬉しい。

『hideの楽曲の中から、ひとつ選べと言われたら。』

「そんなこと言われても…!!!」 hideの魅力とは、あの1曲が素晴らしいとか、あの曲は後世に残るとか、そういうんでなくて、その多彩さ、幅の広さにあるんであって、 「1曲選べ」って、その質問、却下。 これ見て、 「あー、いいなー…!!!」 思う人とは…

『hideがなぜここまで愛されるかって、それは。』

"POSE"という曲がある。 攻撃的で、パンキッシュで、「ポーズっ!!!」合唱も気持ちいい、盛り上がること必至の一曲なのだが。 詩が、これまた。 その言葉。 なぜhideがこんなにも愛されるか、と。 それは愛に溢れた人だったからだろ、と。 "POSE"の詩、胸…

『hideならではの "自由感"』

hideのソロアルバムだったらどれが好き? 2nd派です。 "おもちゃ箱をひっくり返したような" と、当時の雑誌の紹介記事にあったが、このアルバムの魅力を的確に表現していると思う。 hideの好奇心、 "あれもいいし、これもいい" "面白けりゃなんだっていいじ…