SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『花粉症が治ったのは“ 夢をかなえるゾウ ”のおかげだったか』

それは突然のことであった。 目がかゆい。 鼻水はだらだら。 くしゃみは止まらず。 身体もだるい。 『花粉症』とは無縁の暮らしを送っていた僕は、その状態を、まず、『長引く風邪』と捉えた。 そのころはまだ、市販の薬を飲むことが『手当て』と思っていた…

灯る一燈 神のはからい “ 賛 ” に震える『サマーウォーズ』

批判と嘲笑が渦を巻く。 とぐろを巻いて、絞めつける。 生きていくのがつらいのは、息苦しいのは、 病を生み、心を荒ませ、 だんだんと俯き、日陰を居場所と湿るのは、 『誰も信じられない』と心を閉ざしてしまうからだ。 今から10年くらい前、『時代が変…

『そして生まれた新しい主人公  “ スモーキン・ビリー ”   ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る  その12 』

それが『リリィ』、『ルーシー』に続く『人格もの』の系譜に連なるものなのか、定かではないのだが、 『スモーキン・ビリー』 という『名前』、『キャラクター』の曲。 と捉えてみる。 (『ビリー』=『棍棒』で、『ヘビースモーカーの棍棒』みたいな曲。と…

『論理の刃で斬り裂け、無明 “14歳からの哲学/池田晶子 ”』

『生と死は表裏一体』 などと言う。 『白』か『黒』か。 まるでオセロだ。 『生』と『死』はオセロなのか。 いや、待て。 『死ぬ』って、なんだ? 生まれる前。 とは、概念でわかる。 だが、生まれる前って、何だ? そもそも、『わたし』って、何だ? ? そ…

『漢字とか読めないだろうから、絵本にしたよ』

そう言って、一生ものの大切な本を贈ってくれた人がいる。 二十歳になるか、ならないかの頃である。 その頃、僕は、深い失恋の痛手から立ち直ることができずにいる、ロックンロールバンドに目覚めたミュージシャンもどき大学生であった。 すだれのような長い…

『新しい世界のカタチ』

爆笑の連続。というお決まりの表現もよく似合う 『21ジャンプストリート』 「この映画、すごい笑える」と『コメディ映画』をおすすめされると、条件反射的に(本当におもしろいのかね…?)と懐疑的になってしまうのは、なぜなのか。 それは、『笑い』の意…

『魔界に棲むもの。その絶世の美貌』

今週のお題「ふつうに良かった映画」 『あちら側』の世界を描く作家として一世を風靡し、今ある『異世界もの作品』の基盤を作り上げた一人、菊地秀行。 “ 活字でしかできない世界を ” その志にふさわしく、確かに、その作品群は、 『映像化なんて、無理!』…

『彼氏を、彼女を、ふつうに愛したい。と言うのなら』

今、このタイミングで、この時期にヒットする。 それも、口コミで広がり続け、爆発的にヒットする。 そんな作品。 なぜ、そこまで。 いかがわしい、公序良俗に反する、表舞台には出てこない、出てこれない、そんな世界だからこそできた表現。 それを『映画』…

『 目指すはいまだ見ぬ地!“ アウト・ブルーズ ” ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その11 』

アルバム未収録。 ということで、見落とし、聴き落としの方も多いのではないだろうか。 単発で聴いても、カッコいいのは間違いないのだが、 ベストアルバムの中の一曲、として聴いてもグレイトな曲であることは間違いないのだが、 『アウト・ブルーズ』 『ミ…

『求めているのは、稲妻のような、強烈な一撃!!      岡本太郎の前に立つことは 』

『一発お願いします!』 と、平手打ちを求めて、若い男子が頭を下げる。 闘う魂の注入の儀式は、遠目で引いて見ていると、やっぱりちょっと滑稽に見えるし、叩かれる方もどこか、イベントの一環だから並んどけ、と実は『気合い』なんて入れて欲しくないこと…

『 “生命の営み” と書いて、“ アート ”と読む!  蒼天航路 』

圧倒的な画力。まさに『画』の『力』。 滾々と噴き出すエネルギーに満ちみちている。 三国志の世界を、曹操の視点から描いたこの作品を、まだ未見の方は、言うなれば、とっておきの特効薬をまだ服用していない幸運な心身をお持ちの方なのであろう。 歴史に…

 『“ 刻んだ瞬間を踏みちらすために ”  G.W.D   ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その10』

ベースの『ゴゴッ…』 威嚇するように、低く唸るように、吐き出される息。 わずか3秒で、立ち現れる世界。 黒煙撒き散らし、焔撒き散らし、荒野を往かんと漲る意志。 重い。 これまで以上に、重い。 にもかかわらず、その疾走感。軽快ではない。オーバーヒー…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その9     幻のシングル  VIBE ON / あんたのどれいのままでいい 』

ミッシェルガンエレファントというバンドが好きだった。 デビューの最初から最後まで、次はどんな作品が発表されるのか楽しみで、ライブに行っては毎回、『凄えなあ…』とため息をついてしまうくらい、好きだった。 軽音楽部に所属し、ベースを弾いていたこと…

『苛烈な激情と轟音 』

誰に媚びることもなく。 自分たちのやり方で。 飄々と。 妥協なく、最高の作品を創る。放つ。放ち続けてる。 夢のようなバンドだ。 轟音と、叫びと。 歌詞は聞き取れない。 読んでも難解な、パーソナルな心情や思考を抽象的に連ねた言葉。 でも、伝わる。 気…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その8  3rdアルバム " chiken zombies " 』

アタマから混沌へとダイブするような、無鉄砲さ。 喰らいついたら離さない、とでもいうかのような、凶暴さ。 ミドルテンポの、だるく身を任せて聴くのも心地よい、と感じられた『culture』も、 このアルバムの中にあると、檻すら喰い千切ろうとする牙剥き出…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その7      踊るロマンのチミドロを!!  “バードメン” 』

そして怪物は、眼を見開く。 稲妻とともに吐き出された咆哮。 『それ』は、『外』へと声を放ち始めた。 ライブでのオーディエンスの様を曲にしたという、『バードメン』。 “踊れ”、“飛べ”、と、『客』に向けて言葉を放っているのではない。 “踊っている” “飛…

爆走する獣とロックンロール。

ハン二・エル・カティーブというバンドのPVを見た。 ブリーフ一丁でバイクにまたがり疾走する奴ら。 明日のことなんか知らねえよと不適に笑う。リアシートの女までブリーフ一丁。 昭和の映画の匂いがする映像。 イカれたフィーリング。 なのに、音はクールで…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その6   ゲット・アップ・ルーシー 』

新しい世界の幕が開く。 目覚めの一曲。 『ゲット・アップ・ルーシー』 『化ける』という言葉がある。 それまではそんな成長も進化も感じられなかったのに、突然、啓示でも受けたのか、神の囁きが舞い降りたのか、ガラリと変貌し、突き抜けた存在となる。 ミ…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その5    カルチャー 』

けだるげでいて、確信に満ち溢れていて―― 今ではちょっと自虐的にも小ばかにするようにも使われている、 『ゆとり』 という言葉。 『カルチャー』で鳴らされている音には、『ゆとり』が感じられる。 それでいて、核心的な焔がある。 『ゆとり』という言葉の…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その4  -High Time- 』

そして待望の2nd 『 High Time 』である。 謎の覆面男と異国のスーパーマーケットのジャケも抜けのよさを感じさせる。 ミッシェル初期の、晴れて乾いた空気感が魅力的な名盤である。 『異国』と、どこかコミカルな覆面スーツの男。 その後のメンバーの活動…

 その7 魔界水滸伝が好きだ。

栗本薫さん逝去。 そのことを知ったのは、ふと立ち寄った本屋のポップでだった。 確か、『グイン・サーガ』の最新刊が積まれていたように思う。 えっ。 と、一瞬、呆然としてしまった。 そんなわけあるかい。 と、目を疑った。 だってまだ『グイン』は完結し…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その3    キャンディハウス / リリィ』

別に、売れようなんて思ってねえし。 俺らはやりたいことやるだけだし。 ただ、カッコいいってことは間違いないけどね。 という、ふてぶてしさ全開のロックンロール。 燃え上がる屋敷のジャケットも素敵な2ndシングル 『キャンディハウス』 イントロのリフ…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その2 』

俺らは好きなことしかやんないから。 といった、シニカルでクールな態度も魅力的だった初期。 『俺』の視点で語られる詩も、この頃はまだ、『僕ら』とかわらぬ路上の感覚で紡がれている。 だるそうで、ぶっきらぼうで、自分の嗜好にだけは真摯で。 路上の詩…

『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その1 』

音楽に憑かれた人たちが映っていた。 最後の最後にやって来た死神。 昇天する『ミッシェル・ガン・エレファント』―― ラストライブ収録DVD『BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN』 彼らのデビューから最後まで見届けることができた幸福な者として、まだ未見の方に…

 その6  『岡本太郎がそこにいた』

存在の芸術家、岡本太郎と出会って人生が変わった人は数え切れないんじゃないだろうか。 知れば知るほど、おもしろい。 あまりに有名すぎる名言 『芸術は爆発だ』 生きれば生きるほど、『まったくです!太郎さん!』と呼びかけたくなる。 そして、妥協して(…

『ヨンシー “GO” 地上に楽園を』

“希望と色彩に満ちた魔法の世界” そのキャッチコピーに偽りなし! この世界に生きることを全肯定する、音のマジック。地上の楽園音楽。 ライブ盤『go live』収録の映像がこれまた素晴らしい。 音楽を愛し、音楽に愛されたミュージシャンたちのプレイが見られ…

 その5  『ソナチネに撃たれた日』

とある朝、ふと、新聞を見た。 北野武監督映画。三本立て。新宿。の記事。 『HANA‐BI』が海外で受賞した頃の話。 小学生のころ、『その男、凶暴につき』を観て、怖かった印象のある北野映画。 なんとなく、観に行きたくなった。 新宿ならちょうどいい。一本…

その4 『hideの音楽は今も新しいこと』

今も生きているような不思議な存在感。 残した作品の数々、その遍歴をたどっていると、もう彼はいないとわかっているのに、つい『次は何をするんだろう?』と胸をときめかせてしまう。 ジャンル混合のフェス、ありえないと思っていたコラボレーション、今で…

 その3  『魔法世界の扉を開く " BASTARD!!" 』 

色鮮やかで、胸躍る、魔法世界の物語。 『BASTARD!!』 怪物、魔物の大胆にして緻密な絵。 『詠唱』により発動する魔法のかっこよさ。 ダークシュナイダーという破天荒なキャラクター。 登場する女性のかわいらしさ、美しさ。 そして、何よりも、何よりも。そ…