SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

アニメ

「才能ないんだから、あきらめろよ」

ちょっと蔑むような視線と、半笑い。 小馬鹿にし、見下し、優位を感じたい者たちが吐きかける毒。 絶好調の時は、そんな言葉も心に刺さらない。冒されない。 でも、ちょっと不安だったり、心配が続いているときだったり、ちょっとナイーブになってる時、そん…

" アート " に何ができるというのか。

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」 "「トイ・ストーリー3」を作った男が生んだ もうひとつのストーリー " というドキュメントを観て、知った一冊。 カタチとなり、結果となったことで示された事実。証明。 国境も人種も超える「善き想い」、「遊ぶ心」 …

『あるいは霊薬の如し』

名前はもちろん知っている。何度も食べたことはある。 「ちょっとこれ食べてみ」 と渡されて、一口。 「美味っ!なんだ、これ……!!」 名前はもちろん知っている。何度も食べたことのある、それ。 なのに。 色や形は似ているけれど、それは確かに非なるもの…

『流線型の夢を放つ』

今頃観た。 " 風立ちぬ " 「あの」宮崎監督最後の長編映画。 「あの」ジブリ。 主演の声は「あの」人で。 とか、「あの」がついてしまうのは避けられず、何がしか先入観持って観てしまう。 しかし、そんな「あの」吹っ飛ばす傑作。気付いたら見入ってた。 か…

『そろそろ、あんたの絵を描きなよ』

江戸時代とか特に興味ないし。 葛飾北斎とか知らんし。「あー、あの有名な絵?波のやつ?」 という人間が、 「江戸時代、おっもしろ!」 「葛飾北斎って、ほんと、あんな人だったのかなあ!?」 好奇心ウズウズ発動、江戸のこと、北斎のこと、もっと知りた…

『煌めく無数の星々をその手に』

銀河を舞台にした英雄たちの群像劇『銀河英雄伝説』 おそるべき傑作である。 帝国VS同盟。 独裁主義VS自由民主主義。 そこに裏より宇宙を牛耳ろうとする第3の経済国家が加わることで三つ巴。 架空の宇宙の人類史として、後世の歴史家が記した書の体裁で描か…

『俺はシロを信じるよ』

なりたい んじゃなくて、 なる。 そう決めた。 見せてくれた大学ノートには、 びっしりと、人間の体について調べたことが書き綴られていた。 彼は医者になるんだそうである。 齢9つである。 『穴を掘る』 そう決めたのなら、 一心不乱、周囲のあれこれなど…

『“ 爽 ” にして “ 快 ” 全速力でそこへ向かう。走る。飛ぶ。 “ 時をかける少女 ” 』

過去の名作を、現代風にアレンジするとは、こういうことか。 まさに『珠玉』の一本。 細田守監督 『時をかける少女』 観るなら、やっぱり、春がいい。 これから始まる何かに胸躍らせる、今がいい。 青空に身を躍らせるジャケットも素晴らしい。 飛びたくなる…

灯る一燈 神のはからい “ 賛 ” に震える『サマーウォーズ』

批判と嘲笑が渦を巻く。 とぐろを巻いて、絞めつける。 生きていくのがつらいのは、息苦しいのは、 病を生み、心を荒ませ、 だんだんと俯き、日陰を居場所と湿るのは、 『誰も信じられない』と心を閉ざしてしまうからだ。 今から10年くらい前、『時代が変…

『魔界に棲むもの。その絶世の美貌』

今週のお題「ふつうに良かった映画」 『あちら側』の世界を描く作家として一世を風靡し、今ある『異世界もの作品』の基盤を作り上げた一人、菊地秀行。 “ 活字でしかできない世界を ” その志にふさわしく、確かに、その作品群は、 『映像化なんて、無理!』…