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SOUL EAT!!!

歓び跳ねる、踊り狂う、炸裂する虹、そのかけらを一灯

『戦う女神たちの季節』

 

クエンティン・タランティーノ監督作品でどれが好き?」

 

映画好きが集まって話すときのお題として、盛り上がるひとつ。

 

「やっぱジャンゴじゃない?」

最新作が最高傑作という。

まったく。然り。うなずく。

ディカプリオの悪役っぷりも素敵だった。

ジャンゴ 繋がれざる者 [DVD]

 

「いや、イングロリアス・バスターズでしょう」

ブラッド・ピット、かっこよかったしね。

悪い奴はさ、ぶっ飛ばすんだよ。

爽快な論理。

これをねちねちやらず、アメリカ的に " バットフルスイング " ってのが。

復讐誓った少女の物語でもある。

美しく咲き散る紅蓮の花の物語でもある。

うーむ、やはり最高傑作か。

イングロリアス・バスターズ [DVD]

 

「でもさ、レザボア・ドッグスの衝撃は忘れられないよね」

うんうん。あれは凄かった。

スーツの男たちが歩くシーン。あれ、忘れられない。

軽やかなステップ踏んだ拷問シーンも画期的。凄惨だが陰惨でない絶妙なバランス。

うむ。やはり一発目が最高なのか。

レザボア・ドッグス [DVD]

 

キル・ビルはどう?」

なんだかんだいって、しかし、やはり代表作だろう。

 

ブルースリーの戦闘服だったり、「ヤッチマイナー!」の有名なセリフ、

ユマ・サーマンが日本刀振り回したり、カンフーの修行したり、

エキセントリックな部分が目立つが、復讐モノとして、やはりカッコいい。

キル・ビル最高か。

 

 

しかし、だ。

ここで、だ。

 

 

奇をてらうでなく、声を大にして言うのだ。

 

デス・プルーフ!!!』

 

デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD]

 

実にカッコいい。

 

何がカッコいいって、女主人公、ゾーイ。スタントの人なんだよね、確か。

 

 

↓ネタバレするので、未見の人は解説とか批評とか読まず聞かず、お勧め

 

 

 

前半部はイカれたサイコドライバーの恐怖モノ。

可愛いガールズを乗せて、死に至らしめる、殺人鬼カート・ラッセルの魅力溢れる。

 

こいつはヤバい奴なんだ…

 

と、理解したところで、次の餌食が現れる後半。

 

「どんな殺され方をしちゃうんだろう」

 

ホラー映画を観ているとき、思う。

怯えながら、その時を待っている。

 

ヒロインたちの必死の抵抗。

 

しかしその甲斐なく、サイコ野朗の狂気に…

 

という予定調和を裏切り。

 

 

負けない。

 

反撃。

 

 

 犠牲になった娘たちの怒り悲しみ背負ったかのような、彼女たちの無念晴らすような、壮絶な巻き返し。

 

狩る者は狩られる者へ。

弱者と見えた者の真の力が発動。

そしてラスト。炸裂する感動。

 

観終わったあとの心は蒼天。太陽、燦然。

 

「よっしゃ、勝ったー!!!」

 

一緒に飛び跳ねたくなる。

 

 

タランティーノ監督作品で何が好き?」

 

そんな話題になると、

「うーむ…迷う…」

腕組み。長考。

 

しかし、「好きな映画は?」

と聞かれると、

デス・プルーフ好きなんだよね!!!」

ぱっと答えてしまう。なぜだろう。

 

予定調和壊すとこ、

スターじゃない、" ホントにすげえ " ゾーイ・ベルという人が主人公だという、枠に収まらない映画だってことだからかな。

 

 

時代の呼吸か、予見したのか。いや、そんなの全然関係ないか。

ガールズの野生の魅力。生命力。

漲り溢れている。