『きみを拒否する、そのわけを』
そもそも、花粉症って何なんだろうか。
花粉に対するアレルギーだ。
でも、花粉が何でアレルギー?
そもそも、アレルギーって何だ?
身体が異物に対して反応するってことだ。
それじゃ、花粉が異物?
何で?
花粉が身体の敵ってことなの?
僕は20代の終わりごろ、突然、花粉症と診断された。
どうやら、『治る』ものではないらしい。
しかし、以来、10年近く、『再発』していない。
まったくもって、平気である。
薬も使っていないし、手術もしていない。
感覚としては、文字通り、花粉に『平気』になってしまったようなのだ。
花粉症を治そうとしていたわけではないのだ。
(つまりは体質が変化したこと、だと思うのだが、そのあたりは以前に書いたので、興味のある方は)
http://go-do-life.hatenablog.jp/entry/2015/02/28/235609
年を重ねるとともに、確かに体力は落ちている。のだと思う。
だが、感覚的には、年々、健康度が増しているように感じる。
特に何かをしているわけではない。これから怪しい商品を売りつけようとしているわけではない。教義を説こうというわけでもない。
明確に、『これが効く!』とわかれば、おすすめしたいところなのだが、何せいろいろ試しすぎた。
僕は素人だ。
しかし彼女が病気になった。
『治らない』と言われた。
それならば、とまずは神頼みに走った。奇跡に関する本を読み漁った。祈った。パワースポットなるものが本当に存在するのか、身をもって体感すべしと足を運んだ。
代替医療という世界を知った。行けるだけ行った。勉強した。
たくさんの世界を知った。神がかりなところも人もいれば、アカデミックな、この国ではポピュラーではない医学もあることを知った。そして本当に奇跡のような、『えっ、うそ?』な現実も知った。人を救うことに懸命な人たちと出会うことができた。
身体のことを、メカニックに、細かく、精密に捉えること。
機械や顕微鏡で、数値化したり、科学的に見ること。
は、素人には無理だ。
それは『プロ』の仕事だ。
でも、その対極の『素人』って、何だ?
この身体を持って生きているのは、誰だ?
以前にも書いたが、やたら走って、やたら鍛えていた。
飲食店に勤めていたころに知り合った後輩。休憩中にも、20リットルのビア樽を両手に、持ち上げたり、下ろしたり、筋肉を酷使することを趣味としていた後輩がくれた、身体改造レシピ。
黙々とこなしているうちに、筋肉もそれなりについてくる。身体が変わっていく。ハードワークのあとに欲するものは、体が必要としているもの。勝手に要求してくる。
自然、食べるものも変わってくる。
これは本当に効くのか。この考え方、この祈り、この医療、この歴史。信じるに値するのか。
身をもって体感することしか、『素人』には方法がないではないか。
そうこうするうちに、健康になっていた。
どれがどう効いたんだか、わからない。
しかし、彼女との一件以来、僕は市販の薬を使わないでも、大抵の『症状』には対応できるようになった。
しょっちゅう、風邪はひくし、熱もしっかり出るけれど、そういうときにこそ、『勝負どころ』と対応できる身体になった。
花粉に対するアレルギー。
だけでなく、『アレルギー』が当たり前のようになっている現代。
ずっと昔からあったんだろうか?
細かく精密に見ていく技術が進んだから、より詳しくわかるようになったんだろうか?
今の仕事の関係で、こどもと接する機会が多い。
こどものアレルギーの多さには、慄然とする。
服用している薬の多さに愕然とする。
これは、東京の、ごく一部の話なのだろうか?
『健康に生きるとは、いったい、いかなることか』
考える方は、ぜひ手にとって読んでみて欲しい。
冒頭の “ 人間における自然ということ ” だけでも読んでみて欲しい。
『健康』の定義も変わり、『納得!』と頷かれることと思うのだが。