『鳳凰、あるいは朱雀の声は銀河を裂く』
“SHINE”の話である。
前回、季節的にもおすすめ!
と書いて、懐かしくなって聴いていたら、
頭の中で鳴り響き続けているんである。
金の粉撒き散らすような、あの楽曲が鳴り続けているんである。
当時も、それはそれは問題作であった。
月と海。
黒い服と化粧。
“ヴィジュアル系”とくくられていた彼らが、
その枠に収まることをよしとせず、変化し続ける道を選び、
『これが今の俺たちである』
と放った、
“SHINE”
夜。月。海。黒。
の似合う、耽美的な要素も強かったルナシーが、
こんな曲を作ってしまったのである。
生命と愛の賛歌。
ど真ん中、まっすぐ直球のメッセージ。
“何を信じているかなんて、問題じゃない”
“君は生きる意味、探すけど、
輝いてからでも、遅くはない”
超名言である。
その通り!である。
ここで歌われる“君”とは、もはや架空の誰かではない。
楽曲が必要とした物語上の、“君”ではない。
生で、そこで、今ここで、息をする、すべての人、である。
RYUICHIは、心から、今生きる“君”へ歌を届けよう、
との意思を明確にしたのである。
ゆえに、それは
“こんなのLUNA SEAじゃない”
スレイブたちが暴動起こしかねなかったのだが、
聴けば聴くほど、味わい深いのである。グッときてしまうのである。
“君は生きる意味~
さがすけど~”
の歌の裏、SUGIZOのギターを聴いてみよう(INORANパートじゃないよね?)
そして、弾いてみよう。
そのカッティング。
めっちゃ気持ちいいんである。
そう、本稿は、SUGIZOのギター、およびそのプレイスタイルに絶賛の拍手を送るものである。
LUNA SEAとか好きじゃねえし。
という方の多くは、おそらく、その耽美性、
RYUICHIの全人類に捧げるような、宗教性すら醸し出すその声(だって、全人類に向けて歌ってるから。宗教的にならざるを得ない。そして、スレイブたちは今や全世界に広がっているのだ…!)
と、
SUGIZOの派手なギターアクションゆえなのではないだろうか。
歌舞伎の見得のような、そのポージング。
派手な怪鳥のようなそのアクション。
“SHINE”のPVでは顕著だが、そこがまた、SUGIZOらしく、
うおおおっ、来た来たーーーっ!!!
の動きも存分に愉しめるのだが、
当然のことながら、音もまた素晴らしい。
銀河裂いて飛ぶ、一羽の幻の鳥。
あるいは、
銀河超えて、この星から別の惑星へ、一直線、伸びてゆくような、その幻の鳥の鳴き声。
神がかっている。
スケールがでかい。
それは、まるで、
鳳凰、あるいは朱雀。
この世に存在しない鳥。
SUGIZOの音を、プレイを、見聞きしていると、
なぜだか宇宙にまで想いを馳せてしまう。
そんな超名曲“SHINE”
今日もリピートしてしまった。
ギターお持ちの方は、コピーおすすめです。
そして、やはり、
ベースお持ちの方も、もちろんコピーおすすめです。
LUNA SEAのメンバーで誰が一番好き?
って聞かれたら、
『J! J! JJJJ!』
連呼してしまうと思います。
そのベースプレイに、どれだけ痺れたことか。
練習していて、ほんと楽しかった。
バンドアンサンブルの勉強にも最適のLUNA SEA
弾いてみると、
“うわっ、すげえ…!”
発見だらけです。
ということで、やっぱりこれだけは聴かないと!
の『STYLE』を今日はおすすめです。
“ジャンル”とか狭いこと、まだ言ってんの?
な、傑作名盤。
バンドスコア LUNA SEA/スタイル (Band score)
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
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