音楽
“ 1000のタンバリン / ROSSO ” 『ロックンロールってこういうことだろ?』 と、真っ向から、衒うことなく示してみせて、あっという間にいなくなってしまった、まさに流星の如きバンド、ROSSO。 シンプルで、骨太で、一見、一聴、誰にでもできそうな簡単…
爆音で轟かせて欲しい。 世界中のいたる所で、爆音で鳴り響かせて欲しい。 せめて『salamander』一曲だけでも。 アタマの中でこだまする負の言葉たち。 内側で、澱んで、濁って、立ち上がることすらままならなくさせる、腐った感情。 発火する。 発火させろ…
事あるごとに聴き返す、バッドレリジョン。 永遠の “ カッコいい兄ちゃん ” 音楽。 燃え上がる少年のジャケットが勇ましい、 3rdアルバム『Suffer』 いま聴いても、いつ聴いても、カッコいい。 その独特な歌い回しと、コーラス。 何を歌っているのかはわ…
それが『リリィ』、『ルーシー』に続く『人格もの』の系譜に連なるものなのか、定かではないのだが、 『スモーキン・ビリー』 という『名前』、『キャラクター』の曲。 と捉えてみる。 (『ビリー』=『棍棒』で、『ヘビースモーカーの棍棒』みたいな曲。と…
アルバム未収録。 ということで、見落とし、聴き落としの方も多いのではないだろうか。 単発で聴いても、カッコいいのは間違いないのだが、 ベストアルバムの中の一曲、として聴いてもグレイトな曲であることは間違いないのだが、 『アウト・ブルーズ』 『ミ…
ベースの『ゴゴッ…』 威嚇するように、低く唸るように、吐き出される息。 わずか3秒で、立ち現れる世界。 黒煙撒き散らし、焔撒き散らし、荒野を往かんと漲る意志。 重い。 これまで以上に、重い。 にもかかわらず、その疾走感。軽快ではない。オーバーヒー…
ミッシェルガンエレファントというバンドが好きだった。 デビューの最初から最後まで、次はどんな作品が発表されるのか楽しみで、ライブに行っては毎回、『凄えなあ…』とため息をついてしまうくらい、好きだった。 軽音楽部に所属し、ベースを弾いていたこと…
誰に媚びることもなく。 自分たちのやり方で。 飄々と。 妥協なく、最高の作品を創る。放つ。放ち続けてる。 夢のようなバンドだ。 轟音と、叫びと。 歌詞は聞き取れない。 読んでも難解な、パーソナルな心情や思考を抽象的に連ねた言葉。 でも、伝わる。 気…
アタマから混沌へとダイブするような、無鉄砲さ。 喰らいついたら離さない、とでもいうかのような、凶暴さ。 ミドルテンポの、だるく身を任せて聴くのも心地よい、と感じられた『culture』も、 このアルバムの中にあると、檻すら喰い千切ろうとする牙剥き出…
そして怪物は、眼を見開く。 稲妻とともに吐き出された咆哮。 『それ』は、『外』へと声を放ち始めた。 ライブでのオーディエンスの様を曲にしたという、『バードメン』。 “踊れ”、“飛べ”、と、『客』に向けて言葉を放っているのではない。 “踊っている” “飛…
ハン二・エル・カティーブというバンドのPVを見た。 ブリーフ一丁でバイクにまたがり疾走する奴ら。 明日のことなんか知らねえよと不適に笑う。リアシートの女までブリーフ一丁。 昭和の映画の匂いがする映像。 イカれたフィーリング。 なのに、音はクールで…
新しい世界の幕が開く。 目覚めの一曲。 『ゲット・アップ・ルーシー』 『化ける』という言葉がある。 それまではそんな成長も進化も感じられなかったのに、突然、啓示でも受けたのか、神の囁きが舞い降りたのか、ガラリと変貌し、突き抜けた存在となる。 ミ…
けだるげでいて、確信に満ち溢れていて―― 今ではちょっと自虐的にも小ばかにするようにも使われている、 『ゆとり』 という言葉。 『カルチャー』で鳴らされている音には、『ゆとり』が感じられる。 それでいて、核心的な焔がある。 『ゆとり』という言葉の…
そして待望の2nd 『 High Time 』である。 謎の覆面男と異国のスーパーマーケットのジャケも抜けのよさを感じさせる。 ミッシェル初期の、晴れて乾いた空気感が魅力的な名盤である。 『異国』と、どこかコミカルな覆面スーツの男。 その後のメンバーの活動…
別に、売れようなんて思ってねえし。 俺らはやりたいことやるだけだし。 ただ、カッコいいってことは間違いないけどね。 という、ふてぶてしさ全開のロックンロール。 燃え上がる屋敷のジャケットも素敵な2ndシングル 『キャンディハウス』 イントロのリフ…
俺らは好きなことしかやんないから。 といった、シニカルでクールな態度も魅力的だった初期。 『俺』の視点で語られる詩も、この頃はまだ、『僕ら』とかわらぬ路上の感覚で紡がれている。 だるそうで、ぶっきらぼうで、自分の嗜好にだけは真摯で。 路上の詩…
音楽に憑かれた人たちが映っていた。 最後の最後にやって来た死神。 昇天する『ミッシェル・ガン・エレファント』―― ラストライブ収録DVD『BURNING MOTORS GO LAST HEAVEN』 彼らのデビューから最後まで見届けることができた幸福な者として、まだ未見の方に…
“希望と色彩に満ちた魔法の世界” そのキャッチコピーに偽りなし! この世界に生きることを全肯定する、音のマジック。地上の楽園音楽。 ライブ盤『go live』収録の映像がこれまた素晴らしい。 音楽を愛し、音楽に愛されたミュージシャンたちのプレイが見られ…
今も生きているような不思議な存在感。 残した作品の数々、その遍歴をたどっていると、もう彼はいないとわかっているのに、つい『次は何をするんだろう?』と胸をときめかせてしまう。 ジャンル混合のフェス、ありえないと思っていたコラボレーション、今で…