『ミッシェル・ガン・エレファントという奇跡について語る その5 カルチャー 』
けだるげでいて、確信に満ち溢れていて――
今ではちょっと自虐的にも小ばかにするようにも使われている、
『ゆとり』
という言葉。
『カルチャー』で鳴らされている音には、『ゆとり』が感じられる。
それでいて、核心的な焔がある。
『ゆとり』という言葉の定義を、この、
“『カルチャー』で鳴らされている感じ ”
に変えてしまいたい。
だるいな。
面倒くさいな。
楽をしよう。楽がしたい。
適度に、傷つけあわず、みんな仲良くやろうじゃないか。
で、選ばれた言葉が、『ゆとり』。
そういうんじゃなくて。
この『カルチャー』の確信に満ちた、テンポとリフ。
だらけてるようで見据えてる、チバの歌い出し。
こういう感じを『ゆとり』と呼びたい。
シングル盤、3曲目の『カーテン』もまたいいんだ。
『ランドリー』の吹っ切れた感覚、『 CISCO ~想い出のサンフランシスコ( She's gone ) 』の意味不明国名シリーズもカッコイイのですが、個人的には、『これから新しい何かが始まる…』と予感させるような、『カーテン』が好き。
ギターソロにうずうずする。