SOUL EAT!!!

ぐるぐる回る 風の時代がやってくる

2015-01-01から1年間の記事一覧

『冥王星あたりから、お茶の間に』

「ラピュタは本当にあったんだ…」 空に浮かぶ城を見たら、思わず、そう呟くだろう。 星と星をつなぐ、銀河を駆ける列車を見たら、 「銀河鉄道は本当にあったんだ…」 そう呟くだろう。 そんな心持ちになる、美しい音楽として、ずっと聴いていたアルバムがある…

『時間の花を取り戻すんだ』

灰色の男たちは売りつける。 「あなた、その時間、無駄にしてますね」 「もっと合理的に使いましょうよ」 「あなたのためなんです」 賢く生きる秘訣を授け、植え付け、奪い取る。 灰色の男たちに名前はない。記号がある。役割がある。 彼らは奪うことで生き…

『生命核に響くその音像を鏡とする』

たとえば。 世界に満ちる「悪意」をウィルスのようなものと捉えてみる。 「悪しきもの」とは、それに「感染」した「患者」と捉えてみる。 この世には、ウィルスが蔓延している。 自覚症状のない患者たちで溢れ返っている。 多数決がよしとされる世界では、寧…

『あてどなく彷徨い歩く日々は終わりを告げ』

星を眺めている。 澄んだ空気の中、満天の星空を見上げている。 見つける、自分だけの星たち。 繋ぎ合わせ、浮かび上がる星図。 現れた〈それ〉の声を聴こうと耳を澄ます。 ささやかな啓示のときを待つ。 そんな幻想も浮かび上がる、美しいアルバム。 激し…

『世界を再創造する奇蹟の双子』

のように、捉えて聴いている。 人は2度生まれるという。 物理的な誕生。 そして、祈りと願い込められた、己の「名」を受け入れるとき。 「自覚」のとき。 再誕の喜び。生命力の発露。 鳴らされる「瑞々しい」轟音。 初めて水に触れた。風が頬をなでるのを…

『自らが生み出す』

肌に風。 土の匂い。 朝露乗せた葉が、やわらかく揺れているような。 見つけた結論。 存在の意味。 #2 " 夢幻の探求の冬 " 美しさと儚さと。荒れ狂う吹雪のような、轟音。 (ジャンル問わず " 美しい曲 " 選ぶとしたら、この1曲)

『金色の夢を生きるように』

この世界は生きるに値するか。 過ちは繰り返し繰り返し、繰り返され続け、 弱者は虐げられ、搾取され、騙され、奪われ続け、 憎しみが連鎖し、受け継がれ、伝染し、蔓延した世界。 見なければよい。聞かなければよい。ないことにすればよい。否、と。 声な…

『すべてはひと時の夢と』

過去の一切、すべてが夢と。 溶けて、消えて、ゆくような。 すべては過ぎ去ってゆくのだと、感慨抱く心も、また、夢と。 「家に帰ろう」 そして、目覚める。 夢から覚め、またこの世界へ。 悲嘆、憤怒、絶望、苦悩。待ち受ける世界へ。 すべては夢。 しかし…

『 月さえも掴めると思っていた 』

無力。始まりは、底から。 悲痛な、血を吐き出すような、叫び。 一片の救いさえないと見えた世界で得た気付き。束の間の眠りにも似た、ラスト、壮大なエピローグ。 雲間から射す光はささやかなれど、確かな希望。 a dead sinking story

『その " 左手 " の破壊力たるや』

イントロが鳴った瞬間、発火。 照明はやっぱり、赤が似合う。 血のような、煮え滾る溶岩のような、赤が似合う。 3秒とかからず沸点に達する、あの瞬間。 ハードコアでしか得られない感覚だと思う。 連作短編集のような、映画のような。 ラスト " 君の靴と…

『初期の黒』

「--って知ってます?」 と差し出されたカセットテープ。 「え。知らない」 曲名も書かれていない、練習用に録音したカセットテープを、" 激しい音楽が好きなら " とギター弾きの友人がくれたのが10数年前。 何の予備知識もなしに、聴いて、 ……お、 おお…

『なんだかよくわからないけれど、ここには大事な何かが書かれているぞ』

からだの本である。 思索の本である。 そして、『ことば』の本である。 原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論 作者: 野口三千三 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2003/06/14 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (22件) を…

『竜をつかまえにゆく』

今週のお題「最近おもしろかった本」 アーシュラ・K .ル=グウィンで『夜の言葉』 その名、そのタイトル、それだけで魔法が発動しそう。 『ゲド戦記』で知られる、ル=グウィンの " ファンタジー・SF論 " 夜の言葉―ファンタジー・SF論 (岩波現代文庫) 作者:…

『すぐそばに、北斎とその娘と、ソクラテスとその妻』

今週のお題「最近おもしろかった本」 再読である。 " 江戸を見に往く " のである。 「活写」という言葉がある。" 文章・画面などに、いきいきとあらわすこと " と三省堂国語辞典にある。 映画も、原作も、『百日紅』、活写されているのである。 江戸が。 葛…

『その花の名は』

現在、絶賛劇場公開中の " 百日紅 "タイトルもいいんだよなあ。 北斎の娘が主人公である。 主題歌は椎名林檎である。 納得である。いいと思う。林檎さんらしい曲でよかった。 よかったが、しいて難を言えば、デビュー間もない、あの頃の林檎さんみたいなミ…

『そろそろ、あんたの絵を描きなよ』

江戸時代とか特に興味ないし。 葛飾北斎とか知らんし。「あー、あの有名な絵?波のやつ?」 という人間が、 「江戸時代、おっもしろ!」 「葛飾北斎って、ほんと、あんな人だったのかなあ!?」 好奇心ウズウズ発動、江戸のこと、北斎のこと、もっと知りた…

『悲しくて、痛い』

腹腔、うねり、渦巻き、鎌首もたげる大蛇のような。 冷静に冷静にと呼びかける調教師の言葉など聞く耳持たぬ、獣の類のような感情。抑えきれずに、わななく身体、 「あー、だめだ」 ぷちん。 切れてしまう。 つないでいた何かがちぎれてしまう。 その感じ、…

『振り子のように、善と悪。振れ幅は次第に大きくなり、勢いを増し』

" ブレイキング・バッド / SEASON 2 " 真面目で穏やかな性格。家族思いの高校教師ウォルターが、謎の存在ハイゼンベルクとして闇世界に本格的デビューを果たす1stラスト。 SEASON 2 は、一帯を取り仕切る、ヤク中にして狂犬のごとき元締めとの戦いから…

『悪に身を染めるのは、堕落なのか、解放なのか』

男には守るべきものがあった。 家族があった。 愛する妻と息子、間もなく誕生する新しい命。 人生の、大きな節目となる、分岐点。 男は " 家族 " を選び、" よき父 " となることを選んだ。 迎えた50歳の誕生日。 男は余命わずかの病魔に冒されていることを…

『楽園を創造する者』

彼女の髪は赤くて、みんなと、違う。 仲間はずれにされるのがいやだから、作り笑いをして、話を合わせる。 私なんか取るに足らない存在。 彼女はそう思っている。 どこか違う世界へ。 そう願うことすら、この世界では、もう笑いの種。 だから、誰かを求めた…

『煌めく無数の星々をその手に』

銀河を舞台にした英雄たちの群像劇『銀河英雄伝説』 おそるべき傑作である。 帝国VS同盟。 独裁主義VS自由民主主義。 そこに裏より宇宙を牛耳ろうとする第3の経済国家が加わることで三つ巴。 架空の宇宙の人類史として、後世の歴史家が記した書の体裁で描か…

『人類の集合夢として新しい神話が生まれるのか』

" スターウォーズ・エピソード7" 予告では、ハン・ソロの「帰ってきたぜ」宣言。 もうそれだけで見る価値あり、12月期待して待て、と大掛かりな宣伝も始まっている、スターウォーズ新章エピソード7。 ダースベイダーを斃し、父を乗り越えたルークの物語…

『そして神話を呼吸する』

ファイナルファンタジーⅩⅤを楽しみにしている。 今回はあの神話的世界と現代が融合するという。 新宿都庁前でベヒーモス。素晴らしい。ファイナルファンタジー風にアレンジされた、街の景観も楽しみである。 数あるFFシリーズの中で、どれが最高傑作であっ…

『万法流転の只中にあり鳥瞰、踊る覚悟も定まれり』

もう、この1冊があれば大丈夫。ゴチャゴチャうじゃうじゃ有象無象、現象に振り回されて、疲労疲弊。回復の鍵は思考の清浄化にあり。本質射抜く眼の曇り拭い、物事を正しく見つめるがよし。そして向かう現場は、戦場にして遊戯場。凛と背骨、すっと垂直、光る…

『受け継がれた蛇の遺伝子の物語』

「おまえにゲームを語る資格があるのか?」 と問われたら、即座に答える。 「ない!全然ない!!」 好きだけど、本命じゃない、たまに遊びたいあの娘、くらい。 あの娘も、だから、こっちを本命と思ってやしないし、 「ちょっと遊んでやっかな」、その程度…

『全知全能、唯一なるものにあらず』

日本は " 八百万の神々の国 " と言われる。 " 八 " が表すのは無限。 つまり何だって神様。" 八百万の神々 "、そのおおらかな精神性、大いなる調和の思想。 落ち着く。 湯呑み持って、眼を細める、優しいじいちゃんに見守られてような気持ちになる。 " 日本…

『調律、および浄めの儀式として。祈るように』

真夜中、ひとり、執り行う。 電気消し、白纏い、ヘッドホン装着する。 外界を遮断し、その世界へと没入する。 神に挑む。大いなるものに挑む。 巨像を打ち倒す。 たった一人、挑む。 味方もいない。見ている者もいない。 蟻が象に挑むかのような、無謀。 恨…

『ロックンロール陽性反応チェック』

" ロックンロールとは何か " そのひとつの回答として。 ブランキージェットシティが並はずれてカッコよい、弩級のロックバンドであったことは周知の事実であるが、 『これが、ロック……!!!』 飛びぬけて嬉しくなってしまう瞬間がある。 どの曲が一番好きか…

『本物か、ニセモノか。その違いは何だ』

見逃していた、アレ観よう。 …… …… …… 今ごろ観ちゃったよ。

『同じ今日など、いらんのだ』

というか、同じ今日なんて有り得ないんだけど、ついつい忘れちゃうよね、と。 " BURN TO SHINE " 観ると思い出す。 ゆめゆめ忘れることなきよう、とDVD、見えるところに飾っとく。 ”2”はジャケがシェラックのドラマーで、ロックって何?パンクって何? ひと…